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韓日学生交流が着々と・・・

韓国から470人が日本訪問



和やかに交流する韓日女子高生

 【大阪】金大中大統領の日本公式訪問の際、両国間で合意した「韓日中・高校生交流事業」施行計画に基づく「学生文化交流団」が夏休み期間を利用して相次いで来日、日本の各学校を訪問して親交を深めている。

 第一陣は韓国全土から選発された高校1〜2年生104人。8月16日から20日まで関西に滞在、京都市立堀川高校と大阪府立淀川工業高校を訪れた。

 第二陣は高校生のほか中学2〜3年生も加わり100人余りで構成した。23日には大阪市西成区にある府立今宮高校(田村昌平校長)を訪問、同校のクラブ活動「マンナム会」に集う生徒たちと交流した。

 日本側生徒を代表して在日三世の郭知陽さんが歓迎のあいさつ。「本日の訪問に心から感動しています。今回の交流を機会にさらに親交を深めていきたい。小学校は民族学校で学び、今はこの学校で韓国語を学んでいます」と流ちょうな韓国語でスピーチすると、韓国側学生から「オー」と歓声が上がった。

 これに対して、訪問団からも姜タル君(水日外国語高校・日本語学科2年生)が、「私たち21世紀を担う若者たちが積極的に理解し合えるように心がけ、学生交流の責務を果たしたい」と抱負を述べた。

 つかの間とはいえ心を通じ合えた満足感を胸に、生徒たちはお互いにおみやげを交換しあい、全員でアリランを合唱した。

 今宮高校は毎年、修学旅行を韓国で実施、学校同士の交流を続けている。田村校長は「昨年の修学旅行、梨花女子高との間での懇親会もこんな光景でした。若者たちの交流は早い。日韓青少年交流の積極的な推進事業の大切さを感じています」と話していた。

 韓国側からの青少年研修団訪日は冬休みをはさみ、今年度だけでもこれから累計で470人に達する見込みだ。

(1999.09.01 民団新聞)



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