| 連日人だかりの人気を呼んだ キムジャン(キムチ漬け)の実演会 |
■屋外で初のキムジャン実演
日本国内産とはひと味違う「本場のキムチ」を普及させようと、韓国農林部と韓国農水産物流通公社が8月27日から29日までの3日間、神奈川県川崎市の向ケ丘遊園特設会場で「99東京・韓国キムチ文化祭」を開催した。
農林部と農水産物流通公社では、これまでにも、三越など日本の大手デパートを会場に「キムチフェア」を開催、食品博覧会にも参加するなどして「韓国食文化」の紹介に努めている。5年前からは広報活動にも力を入れ始めており、都心の銀座や渋谷などでマルチビジョンを駆使しながら"本家"の味をアピールしてきた。
■”もどき”とは違います
こうした地道な努力が実を結び、韓国産キムチはこの数年間、尻上がりに対日輸出を伸ばしている。この「急激なブーム」(農水産物流通公社東京農業貿易館代理、金炯杓さん)をより確かなものにしようと、首都圏での「キムチ文化祭」開催となった。屋外での本格的なイベントはこれが初めて。
今回の文化祭は、キムチの奥深さを一から理解できるようにと歴史、種類、材料をパネルや食材のイミテーションを駆使して説明に力を注いだ。また、実演コーナーでは、毎日実際に30株の白菜を使って越冬キムチの漬け込み作業を再現した。
■試食販売に人だかり
実演は期間中、毎日2回実施したが、人だかりができるほど主催者側も驚く人気ぶりだった。なお、直販コーナーでは製造メーカーが本場のキムチ、カクテギ、ポッサムキムチの試食販売も行った。
日本国内でのキムチの流通量はここ数年急激に伸びている。94年から98年で二倍、98年は前年比150%の急増ぶりで18万トンを記録した。しかし、韓国産のキムチは、輸入量こそ伸びているものの総量ではまだ年間1・5万トンと全体の一割程度にとどまっている。
(1999.09.01 民団新聞)
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