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金鍾泌首相訪日特集<3>

京都御所や王仁塚など訪問
山桃の苗木を記念植樹



王仁塚を訪れ山桃の苗木を
植樹する金鍾泌首相

■文化交流の大道を

 【大阪】金鍾泌国務総理は4日関西入りし、京都市上京区にある旧皇居、京都御所で日本の皇室ゆかりの遺跡を視察した。韓国政府関係者の公式訪問は今回が初めて。

 京都御所は1331年から1896年の東京遷都まで皇居だったところ。池や橋などで造園され、紫雲殿、御常殿などの建物が残されている。

 翌5日は大阪府枚方市にある王仁博士墓を訪れ、韓日文化交流の先導的な役割を果した先祖の先導的な役割を称え、記念に山桃の苗木を植樹した。

 現地では中司宏市長、民団枚方支部の李成太郎支団長、及び十数年前から塚の保存と環境整備に尽くしている「王仁塚を守る会」の吉留一夫事務局長らが出迎えた。

 金国務総理はこの後、大阪府、大阪市、関西経済連合会、大阪商工会議所が大阪市内のホテルで共同開催した歓迎昼食会に出席した。

 席上、山田勇大阪府知事は「関西・大阪には多くの在日の方が居住しており、貴国との結びつきは強い。今回の来阪で、両国の交流がさらに発展することを期待します」とあいさつ。

 これに対して、金国務総理は王仁博士の偉業に触れながら、「私たちの先祖がそうであったように、私たちも韓日交流の長い歴史を受け継ぎ、21世紀には新しい文化交流の大道を開拓していこうではありませんか」と呼びかけ、盛んな拍手を浴びた。

(1999.09.08 民団新聞)



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