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外国語専門課程に韓国語

都内の関東国際高校が来年から



韓国語専門コースを新設することになった
関東国際高等学校

■専門コースでは日本初

 都内の私立高校が来年度、外国語科に韓国語専門コースを新設する。外国語の選択科目として韓国・朝鮮語を置く高校は多いが、専門コースとしての開設は同校が初めて。金大中大統領の訪日、2002年サッカーW杯韓日共催決定などで高まりつつあるコリアン・ウエーブが高校にも及んだ格好だ。

 韓国語の専門コースを置くのは渋谷区にある男女共学の私立関東国際高等学校(1301人、キャロル・ボーン校長)。同校は、普通科・外国語科・演劇科の三科体制。外国語科にロシア語、中国語、英語の3コースを設けている。来年度からは、ここに新たに韓国語の専門コースが加わり、生徒の選択肢はさらに広がることになる。

 初年度の募集は一般選抜、推薦入試とも各10人の計20人を予定。国際社会で十分活躍できるよう「話せる韓国語」に重きを置く方針だ。担当教員には、韓国に留学して韓国語を習得、ハングル学会から修了証を受けた日本人を内定している。


■韓国国内で研修も予定

 韓国語コース入学者については、韓国国内の大学で50日間の研修を受けられる制度を設ける。修学旅行を兼ねて2年次に行う。現在、提携校を探している。三カ年間で履修するのは英語と合わせ計27〜30単位。高校側では、一期生が3年生となる2002年サッカーW杯開催時には韓日両国語の通訳ボランティアとして活躍できることを期待している。

 97年から同校は毎年、韓国を含む世界各国の学生たちを結び、日本で交流する「世界教室」も開いている。参加校は初年度十五カ国、98年は19カ国と増え、今年は22カ国と広がりつつある。


■最も近い隣国だから

 こうしたなか、「地理的に最も近い韓国の言葉をやらないのはおかしい」との声が内部から出てきていた。折から2002W杯の韓日共催が決まり、金大中大統領の公式訪日も重なったこともあり、昨年から計画は一気に具体化した。韓国語の教員免許を持つ人材の確保に手間取ったため、都の学事部からの認可取得は遅れたものの、9月に入り正式に認可された。

 来年度の願書受付は推薦入試が1月18・19日の両日、一般入試は1月25〜28日まで。試験に先立って今年の10月23日と11月13日に入試説明会を行う予定。

 問い合わせ先は同校、電話03(3376)2244まで。

(1999.09.08 民団新聞)



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