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在日学徒義勇軍「6・25」参戦

49周年迎え、ソウルで慰霊祭



6・25動乱に参戦し犠牲となった
在日同胞義勇軍の冥福を祈る同志会員

 【ソウル】在日学徒義勇軍は9月28日、国家報勲処の後援を受けて仁川の寿鳳公園で「第49周年6・25参戦記念式」を執り行い、1950年代に宣言した祖国防衛の意志を改めて確認するとともに、韓半島に恒久平和が1日も早く訪れるよう全員が決意を新たにした。

 在日学徒義勇軍同志会の金教仁会長、国家報勲処の崔圭鶴処長のあいさつに続き、在日同胞を代表し、来賓として参席した民団中央本部の辛容祥団長が祝辞を述べた。辛団長は「祖国なくして我もない」と自ら進んで救国戦線の戦いに志願した愛国青年学徒に思いを馳せ、「一つしかない命を祖国のために捧げた彼らは、愛国の象徴であり、在日同胞にとって最大の誇り」と讃えた。

 また、「6・25」の休戦以後も対南武力挑発を繰り返し、最近では核開発疑惑やミサイル発射、西海上の銃撃戦などで世界を脅威に陥れている北韓について言及し、韓国内で戦後世代が国民の7割を占める現在、戦争の悲惨さが風化していくことへの憂慮と世界の歴史に燦然と輝く在日学徒義勇軍の偉業への謝意を表した。

 この後、参列者は在日学徒の犠牲者が眠っている墓前で献花し、冥福を祈りながら、来年の参戦50周年を前に、「包容政策」下での揺るぎない国家安保を固く誓った。

(1999.10.06 民団新聞)



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