民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
民族大学・兵庫も開講

共生へのステップに



同胞、日本市民らが参加した兵庫アカデミー

■歴史の視点に感心高く

 【兵庫】在日同胞の民族社会教育のために各地で講座制民族大学が相次いで開講される中、兵庫でもコリアン・アカデミーが2日、開講した。民団兵庫県本部(李且守団長)が民族大学に取り組むのは二期目。

 開講式は県内の同胞および日本市民ら受講生七十余人と民団中央本部の金宰淑副団長、李団長、李禹植神戸韓国教育院長はじめ関係者らが出席して行われた。金副団長は「講座を通じて日本社会で韓国人として生きていくために必要な自己確立と日本との共生共栄への一助としてほしい」との辛容祥団長の激励時を代読した。また李団長も両国市民の共生のステップにしてほしいと激励した。

 開講式後に開かれた第1回の講座は、「江華島条約と韓国併合を考える」をテーマに姜徳相・滋賀県立大教授が行った。講座終了後、神戸外語大1年の河敦子さんは「韓国の歴史は高校である程度習ったけれど、韓国の立場から考えることはなかったのでとても勉強になった」という。三世の慎哲也さん(27)も「とても分かり易くて良かった。現代史もぜひ聞きたい」と要望していた。西播支部の韓洋雄支団長は「日本社会で民族を伝承していくために必要な講座」と民族大学の重要性を訴えた。

 また市立段上小学校で教鞭をとる京谷慶治教諭は日本人の立場から受講、「日本の教育では習うことがない角度から歴史を見ることで、韓国がどのような歴史をおくってきたのかを知ることができた」と学んだことを今後に生かしていくと抱負を語っていた。

(1999.10.06 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ