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在日同胞企業合同説明会

東京を皮切りにスタート
求職者ら緊張の表情でブース訪問



企業担当者から企業の説明を受ける参加者たち

 長期不況、就職難の中、就職活動を展開している同胞青年の手助けのための就職説明会「在日同胞企業合同説明会」が六日、東京会場を皮切りにスタートした。

 東京会場に参加した企業は東京商銀、横浜商銀の民族金融機関と店舗リース、ビル管理、居酒屋事業などで業績を伸ばしている合計五企業。なかには、大阪を中心にお好み焼きで急成長する企業が東京進出の人材確保のために参加したケースもあった。

 午前十一時の開会とともに東京や首都圏在住の同胞学生が詰めかけ、資料を丹念に見ながら訪問ブースを選択していた。

 三世の金和紅さんは延世大の語学堂留学経験者。韓国語を生かした仕事がしたいと参加したという。就職情報はもっぱらインターネットで収集する現代っ子だ。韓国でも事業展開する店舗リースの企業ブースを訪問して「とても風通しの良い会社。私自身は気に入ったのですが…」と後は回答待ちといった様子。高山理夏さん(30)も韓国語六級の実力を生かせる企業をめざしていた。尹銘理さん(19)は韓国語が堪能。日本の企業七社を回ったが、まだ内定はない。「専門学校で簿記や事務、秘書の勉強もしたので、学んだことを生かしたい」と熱心に企業の説明に聞き入っていた。

 横浜から参加した辛洸さんも在日三世。在日同胞を対象にした説明会に「大変素晴らしい企画です。ぜひ今後も続けて欲しいです」と語っていた。

 また、愛知から駆けつけた韓麻衣さん(20)は事務職希望。二つのブースを回った。「姉が東京にいるので私も東京で働きたい」というのが東京会場への参加動機だという。東京女子体育大学の金美佐さんは、元々は体育教員志望。「空きがなくて…。信用組合に興味があります」と金融機関のブースを中心に回っていた。帰り際には「参加して、在日同胞の企業に親しみを感じました」という。

 一方、参加企業側は「もっと積極的な人材が欲しい。でも在日の方でしっかりした人もいましたので」としっかりとチェックも入っていた。

 同企画は、在日同胞青年の就職活動を手助けすると同時に、在日同胞企業にも優秀な同胞青年を採用して欲しいと企画された。

 十三日には大阪会場(大阪韓国人会館)、二十八日には愛知会場(愛知韓国人会館)でも開催される。

(1999.10.13 民団新聞)



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