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青年会が福岡で2000年フェスタ

2002年W杯に向け韓日青年が“友情の手”



観客も一緒になって
農楽の輪に入ったフィナーレ

 【福岡】二〇〇二年のサッカーワールドカップ韓日大会に向けて真の韓日パートナーシップを築こうと青年会中央本部(崔喜燮会長)は九日から十一日まで福岡市で「手をつなごう虹の架け橋を渡って」をテーマに2000フェスタを開催した。会場には全国から駆けつけた同胞青年六百余人を中心に市民ら延べ二万人が参加し、二〇〇二年W杯を盛り上げた。

 会場は福岡市の目抜き通り、天神にある福岡市役所前「ふれあい広場」。九日のオープニングと同時に農楽隊がくり出し、買い物客で混み合う通りをケンガリ、チャンゴ、ドラなど農楽のリズムを打ち鳴らしながら練り歩いた。

 メインステージでは韓国から駆けつけたサッカー少年がリフティングの妙技を見せ、また韓日有志によるカラオケ大会も行われた。青年会員によるサムルノリ、中国のウイグルやアラベ地方の民族舞踊などが次々と披露された。また青年会が自主制作した二〇〇二年W杯応援歌も福田奈々、延羅英の韓日両国歌手によって紹介された。

 十日には、韓日の真のパートナーシップを築こうとメモリアルセレモニーが行われた。セレモニーでは金大中大統領から寄せられた祝賀メッセージを徐賢燮・駐福岡総領事が代読すると同時に、西鉄福岡駅横にあるオーロラビジョンに金大統領の映像とテロップがながされ、道行く人の目を引いた。金大統領はメッセージを通じて「史上初めて共同開催される二〇〇二年ワールドカップは両国の信頼関係をより増進させることはもちろん、新しいパートナーシップを全世界に誇示する絶好の機会となる」とし、このような機会に青年会が「友情の祝祭」を開くことを高く評価した。

天神の大通りに映し出された
金大中大統領のメッセージ

 また民団中央本部の辛容祥団長からもメッセージが寄せられ、「新たな韓日パートナーシップを築くために在日同胞青年が韓日の架け橋役になろう」と青年会員に呼びかけた(金宰淑中央副団長代読)。

 韓日の相互理解はじめ南北の融和を訴えた喜納昌吉&チャンプルーズのミニコンサートでは大きな拍手が湧いた。

 フィナーレは、青年会員たちによる大農楽隊が登場し、会場一杯に打楽器の音を響かせた。最後には観客までが農楽の輪に飛び入りするなど大きな賑わいを見せた。

 会場には焼き肉、ピビンバ、キムチなど韓国食を販売する屋台が建ち並び、また趣旨に協賛したネパールやJリーグ・アビスパ福岡のブースも登場した。

 天神の真ん中とあって、期間中は買い物客などが次々と会場を訪れ、ステージや屋台での買い物を楽しんでいた。

(1999.10.13 民団新聞)



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