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JAWOCの「共生」



 韓日が共催するサッカーの2002年W杯の日本組織委員会(JAWOC)は、民団中央本部の辛容祥団長を特別顧問に迎える方針だ。今月24日のJAWOC理事会で正式に決めるが、日本の財団法人がメンバーに在日同胞代表を迎え入れるのは異例のことだという。

 JAWOCが「韓日共同作業」という趣旨に沿って、在日韓国人が「地域住民」であり、「韓日の架け橋的存在」として認めたものであり、喜ばしいことだ。

 2002年大会の開催地をめぐっては韓国と日本が激しい誘致合戦を展開していたが、日本に住むわれわれ在日同胞としては、どちらに単独開催が決定しても非常に胸が痛む思いだったし、「共催」は最も良い結果だった。

 「共催」が決定した96年は民団も創立50周年を迎えた節目の年でもあり、永住志向を前面に出し、地域住民として「共生」社会をめざすことを打ち出した。

 あれから3年半、様々な形でサッカーを通じた韓日のパートナーシップが生まれている。

 昨年のフランスW杯で実現した「韓日共同応援」をはじめ、「韓日代表OB戦」、「韓日議員サッカー」、少年サッカーの韓日交流など数え切れない。

 つい先日行われた在日韓国人によるサッカー大会「駐日韓国大使杯・コリアンサッカーフェスティバル」では、東京都サッカー協会や新宿区サッカー協会などが審判や運営などで参与した。

 当日は、元日本代表で横浜マリノスのOB、木村和司さんも特別出場し、サッカーを通じた在日同胞と日本人の輪を広げた。

 このような輪は、2002年W杯が終わった後も、広げてほしい。(J)

(1999.11.10 民団新聞)



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