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◆新入生確保へ大作戦

 今月末から一斉に入試が始まる全国の実業系高校が新入生確保へ非常態勢をとっている。昨年、大幅に定員を下回った全国の実業系高校では教師らが入試を控え、各中学校を訪問し、大学入試を彷彿させる広報合戦を繰り広げているほか、奨学金を大幅に拡充し新入生確保に総力を傾けている。

 江原道のある農工高校は今年から特性化高校として登録し、課単位ではない系列単位募集を通じて、2学年から専攻を選択する大学のような制度に改編したほか、今年募集する新入生120人全員には入学金免除という破格な条件も出している。また、ソウルの工業高校では各中学校教師に学校パンフと入試資料を配布し生徒を確保する「マンツーマン攻略」を展開している。


◆ジャッキーチェンが名誉ソウル市民に

 香港の人気アクションスター、ジャッキーチェン(李成龍)が11月26日、ソウル市長室で高建市長から名誉市民証を受けた。名誉市民の理由として、同氏が韓国と縁が深く、ソウルの恵まれない子どもたちを持続的に支援したことが評価された。97年にソウル市江南区のある保育園児50人を龍仁エバーランドに招き、94年には出演料の一部からソウルの児童保育施設40余カ所に自転車1000台を寄贈した。

 同氏は無名俳優の70年代初めに韓国で2年間居住したが、そのころから韓国にはジャッキーのファンが多く、同氏も韓国に対しては特別の好感を持っているという。今回も同氏は、ソウルの恵まれない児童たちに3000万ウォンを寄付した。


◆バス到着時間通知システム

 停留場でバスの到着予定時間などを知らせる先端バス案内システム(BIS)が今年、試験運営を行い、W杯が開かれる2002年までにソウル市で導入される。

 ソウル市は11月25日、バス案内体系改善のために人工衛星を利用したDGPS方式バス案内システムを民間資本誘致で導入すると発表した

 同システムは人工衛星が発信する信号をバス受信機→基地局→管制センター→基地局→バス停に送り、現在のバスの位置を把握し、端末機を通じて各種情報を知らせる。

 これによってバス停では端末機などを通じて路線別到着予定時間、始発及び最終バス到着情報などが提供される。

 特に中央管制センターで市内バス運行現況及びソウル市道路交通状況モニターリングをリアルタイムで把握し、交通の流れが大きく改善されそうだ。


◆W杯主会場には自転車で

 ソウル江西区加陽洞と麻浦区上岩洞のワールドカップ主競技場を連結する加陽大橋が自転車も通行できるようになりそうだ。

 ソウル市建設安全管理本部は加陽大橋南側に設置される歩道陸橋を自転車も通行できるようにという、江西区長の要請を受け入れ、歩道陸橋を当初階段で設置しようとしていた部分を坂道に作り直すことにした。

 これに伴い、2001年末に開通予定の加陽大橋を自転車で渡り、ワールドカップ主競技場まで行けるようになる。

(1999.12.01 民団新聞)



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