| 2002W杯のマスコット 3つの「アトモ」 |
韓国と日本が共同開催するサッカーの2002年ワールドカップ(W杯)大会の公式マスコットが12月1日、ソウルと東京で同時発表された。
マスコットは「アトモ」と呼ばれる架空の小さな生き物で、明るい色の立体的な三つのキャラクター。子どもたちに人気が出ることを狙って、アニメやゲームソフトへの転用なども視野に入れている。
発表会場では「アトモ」のリーダーと、子ども「アトモ」の合わせて三つのキャラクターが、三次元アニメとポスターで紹介された。
五輪やW杯のような大きなスポーツ大会で制作されたこれまでのマスコットとは異なるざん新なデザイン。3つのキャラクターの背景には、サッカー好きの小さな生き物の集団がW杯の開催に合わせ、宇宙から地球にやってくる「神話的な物語」もある。
物語で「校長」とイメージされるリーダーは金色、いたずら好きの「生徒」2人は紫と青をそれぞれ基調にした半透明で、生徒の1人が日本、もう1人が韓国に落下する。
「アトモ」の名称はあくまでも担当した英国のデザイン会社の開発コード名。周囲の気分を高揚させる雰囲気(アトモスフィア)を作ることが出来るという設定で名付けた。正式な愛称は今後、韓日の両組織委員会で公募などを通じて、国際的なマーケティングに適応したものを来年早々に決める。
ソウル市内のホテルで開かれた韓国側の発表会には、招待客や報道人ら約400人が詰めかけた。
会場には、今までのキャラクターとまったく違う姿に戸惑う空気も流れたが、W杯韓国組織委員会(KOWOC)の朴世直委員長は「21世紀を象徴するように科学の時代、サイバーの時代にふさわしい独特のキャラクターで、10歳〜20歳代の青少年に受け入れられるだろう」と紹介した。
(1999.12.08 民団新聞)
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