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晴れやか60人が修了

大阪コリアンアカデミー



修了証を受け取る
大阪コリアンアカデミーの受講生

■「共生」講座に熱気

 【大阪】在日同胞の民族社会教育の一環として9月25日から開かれていた大阪コリアンアカデミーの修了式が4日、民団大阪府本部会議室で受講生ら八十余人が参加して行われた。

 最終日は「韓国の冠婚葬祭の現況と今後」をテーマに金容海・民団中央民族教育委員会副委員長が、在日同胞の祭祀などについて語り、身近な問題だけに受講生たちの関心を呼んだ。

 修了式では全8回講座のうち6回以上出席した60人に、民団中央本部の金宰淑副団長から修了証が手渡された。登録者の六割以上が修了し、うち27人が皆勤するなど熱気あふれる講座となった。また、地域の日本市民らも受講するなど韓国、在日理解にも一役買った『共生講座』ともなった。

 修了証を手渡しながら金副団長は「地域住民として共生する存在として日本市民との相互交流の一助になったと思う」と修了生を激励した。また民団大阪府本部の洪性仁団長も「在日と日本市民が机を並べて学んだことは、未来に向けて何をすべきかを考える契機となった。共生という認識が日本の地域社会で大きな輪になることを念じる」と語った。

 修了式にはこの間講師をつとめた姜在彦花園大教授、辛基秀・青丘文化ホール代表、姜永祐大谷大教授と民団大阪府本部の金基周監察委員長はじめ役職員らが参席し、修了生に拍手を送った。

 受講生の1人として修了した婦人会大阪府本部の余玉善会長は「第一期も受講した。本名を使おうという若一光司先生の講義に胸を打たれた」としながら本国産業視察のために欠席した1回が悔やまれると皆勤を逃して残念そうに語った。また3世でホームヘルパーとして介護実習に通う鄭智美さん(38)は堺市から1時間をかけて通った。「日本の人も私のことを本名で呼ぶことができる社会をつくらなければ」と頬を紅潮させながら語った。

(1999.12.08 民団新聞)



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