(敬称略)

  新年会に出席した韓日国会議員代表らの挨拶のほか、韓日の各党議員に民団への期待を聞いた。

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懸案は未来志向で 平和と繁栄の同伴者に
韓日議員連盟会長 文喜相

  韓日関係がこれほどまでに発展したことは、60万人の在日同胞の献身的な努力と、皆さんが韓国人としての誇りを持ち続け、常日頃から模範的な生活をしながら韓日両国の堅固な架け橋としての役割を果たされてきた努力の賜物であると言っても過言ではない。

  韓日両国は葛藤と協力の歴史を経て、今や新しい未来を切り開いている。歴史教科書問題や靖国神社参拝問題などの懸案問題については、寛容と信頼、文明社会の普遍妥当な良心に基づいて解決策を模索していかなければならない。

  また、両国間の緊密な連携を通じて北韓の核問題を6カ国協議の枠組みの中で平和的に解決するとともに、韓日自由貿易協定やビザ免除など、未来志向の両国関係のための制度的なインフラを整備し「近くて近い」隣国として、平和と繁栄の同伴者時代を切り開いていくようにしなければならない。
  そのためにも韓日議連に対する在日同胞の皆様の多大なご支援を期待するところだ。

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参政権の付与を急ごう 相互信頼進める試金石
韓日親善協会中央会会長 金守漢

  年間400万人を突破する両国国民間の活発な往来と、民間次元での文化・社会・映画・音楽・スポーツ等の非政治的分野における広範囲な交流の拡大、両国新世代の旺盛な交流が日々増えつつあることはまことに喜ばしい。

  こうした肯定的な両国関係の発展趨勢にもかかわらず、在日韓国人社会に対する偏見と姑息な差別意識が未だにあるということは否定できない事実だ。継続審議の名目の下、ここ数年間保留されている永住外国人に対する地方参政権付与法案の処理等がその試金石としてわれわれの関心を集めているところだ。

  今年は韓日・日韓友情年だが、長い間懸案となっている永住外国人に対する地方参政権付与法案の迅速な採択が実現されることこそが、友情の年の精神に符合する最も意義深いこととなるばかりでなく、これを契機として韓日両国民の新たなる相互信頼と相互理解がより一層高められるかけがえのない大きな原動力になるものと固く信じている。

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関係充実化さらに 歴史ふまえ相互理解を
日韓議員連盟会長 森 喜朗

  本日は韓日議員連盟の文喜相会長らも来日され、感謝と歓迎の意を表したい。今年は日韓国交正常化40周年の年であり、日韓友情年でもある。両議連には大きな役割が課せられ、期待が寄せられている。関係をより充実させなければならない。

  白血病の子どもを助ける日韓の子どもたちの友情を描いたドラマがある。昨年秋、石川でその公演があり、私も医者の役を演じた。今年、その感動のドラマがソウルで公演される。

  また、文会長の尽力もあり、「宝塚」のソウル公演が11月に内定している。両議連が協力して昨年ソウルと釜山で大相撲の公演が実現した。過去の歴史を大事にしながらも、両国の相互理解を進め、充実した友情年にさせよう。

  私と文会長の共通点はいろいろあるが、二人とも名前の真ん中に「喜」という漢字が入っている。ともに喜び、ともに協力しながら、東アジアはもとよりアジア全体、世界のために大きな役割を果たしていこう。

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韓流を一過性にすまい 今年は歌舞伎初公演も
参議院議長 扇 千景

  長年の間、在日韓国人の皆さんに助けられたお礼を申しあげ今年が日韓国交正常化40周年、また、皆さんにとって解放60周年というすばらしい年であることを喜びたい。

  特に、私が国土交通大臣在任中に日韓共催のW杯が大成功に終わり、開催にともなって開港した羽田と金浦間の航空路線が、1日4往復するなかで、経済交流と友情が育まれ、今では50万人が往来するなど、韓日が1日生活圏になった。まさに「近くて近い国」になった。日韓と中国を合わせた3国がアジアのリーダーになり、EUに対するアジア圏の構築をめざしたい。

  また、日韓友情年の今年は、多くのイベントが目白押しだ。日本からも各種の催し物を韓国に持っていくが、そのうちの一つに歌舞伎の韓国初公演がある。成功させたい。

  「ヨン様」によって、世の中が変わった。今では一般の人が韓国を身近に感じるようになった。韓流を一過性のものにしてはならず、その友好関係を今年はさらに進めていこう。

  新年会に出席した韓日国会議員代表らの挨拶のほか、韓日の各党議員に民団への期待を聞いた。

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民族的誇り持つ教育を
権哲賢議員(ハンナラ党)

  在日同胞が日本に定着するようになった背景には、わが民族の悲しい歴史が、陰のように残されていて、いつももどかしいと思ってきた。

  しかし、在日は祖国発展の原動力となった誇らしい存在であることを知っている。

  今年は在日にとって最も意味深い年だ。この時代の変わり目を契機に、皆さんが民族的誇りをもって周りから尊敬される暮らしができるように祈りたい。

  そのためには在日に対する制約を日本政府が解除しなければならない。そして専門性の高い分野に多くの同胞が進出するべきだと思う。また、祖国も高付加価値の専門教育の多様なプログラムを開発して在日の人材を育成しなければならない。

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同胞の権益保護に全力
李洛淵議員(ヨルリンウリ党)

  今年は在日100周年である。過ぎ去った100年間、「皆さん本当にご苦労さまでした」と功を称えたい。また、祖国の繁栄と発展のために大いに貢献してくれたことにも感謝する。

  特に韓国人としての誇りを持って国籍を守り、現実的な苦労と戦ってきたその祖国愛に尊敬を表する。

  ところが、今まで大韓民国が祖国としての役割を十分にしてきたとは言えない。それが残念だ。皆さんの自己実現への支援を一気に成し遂げるのは難しいかもしれないが、一つ一つ皆さんに恩返しをする祖国になれるよう努力していきたい。

  皆さんもこれからも祖国を愛し、関心を持って見守ってほしい。

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本国は一層の支援必要
「基善議員(ヨルリンウリ党)

  わが民族の歴史的哀歓をひっそり心に留め、今日を生きている在日同胞の皆さんに心から感謝する。今年、皆さんの日常の上に神様の愛と恵みがともにあることを祈る。

  今や韓日関係は未来志向的かつ成熟な相互協力の時代に入るようになった。また、東北アジアの繁栄のために両国はより緊密な関係を形成していくだろう。

  このような時点で在日の地位と影響力は、韓日間の友好協力及び交流の活性化を増進させる鍵となり、引いては祖国統一のためにもその役割は大きいと思う。

  これから祖国が皆様の心の中で力の源泉として思われるように最善を尽くすとともに、同胞の権益保護と人権伸張のためにも努力していきたい。

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在日同胞の貢献を認識
李相得議員(ハンナラ党)

  苦難の歴史と環境の中で、黙々と自分の生活に従事してきた在日同胞は、祖国が苦しいたびごとに大きな役割を成し遂げてきた。

  特に、60〜80年代の経済開発時代、在日同胞経済人の役割と努力は高く評価されて当然だ。

  また、88ソウル五輪とIMF外換危機の時には数百億の資金を集めて支援するなど驚くべき愛国心を発揮した。

  しかし、この間韓国の政府や政治家はこのような努力に報いる待遇と民族的権利を保障することには、等閑視してきたことも否認できない。これに対する改善と支援策を整えることができるよう、国会レベルで努力することを約束しながら、新年に在日同胞の皆様のご家庭にご多幸があるよう祈る。

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歴史認識もち平和に貢献を
角田義一参議院副議長(無所属)

  今年は韓国が独立して60周年、日韓国交正常化40周年など記念すべき年に当たる。これを契機に両国共通のしっかりした歴史認識を持つようにし、韓流を本物にすると同時に、世界平和に貢献できるようにしたい。北朝鮮を取り巻く世界情勢は厳しいものがあるが、民団は在日の立場から団結し、総連と和合することを望んでいる。

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民団の役割は一段と重要に
石原伸晃衆議院議員(自民党)

  今年は日韓友情年。日本は今、韓流ブームで、韓国への関心がこれまでになく高まってきている。今日の新年会にこれだけ大勢の人が集まっているのを見ても、新しい時代の到来を実感している。民団の皆さんの役割はますます重要になることだろう。今まで以上に韓日友好の促進に努めていただききたい。

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手を取り合い極東の安定へ
岸信夫参議院議員(自民党)

  W杯サッカー以来、文化面あるいは民間のレベルでの交流が盛んになっている。近い国同士が非常にいい感じで盛り上がっている。政治的にはいろいろな困難もあるかもしれないが、極東での安定をわれわれが築き上げていかなければいけない。その意味でも韓国と日本が手を取り合って連携をとっていかなければならない。

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民団の努力が花開いた韓流
遠藤乙彦衆議院議員(公明党)

  今日の新年会には民団の気合が感じられた。韓流ブームや日韓国交正常化40周年など、民団の今までの努力が花開いていて、自信に溢れてやる気十分だった。さらに一段と日韓の関係を民間も含めて広めていただき、東アジアの共同体形成に向けて原動力となっていただきたい。われわれも参政権問題をしっかりと推進していく。

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在韓被爆者の援護の先頭に
斉藤鉄夫衆議院議員(公明党)

  広島出身で地元の民団の方と協力しながら、在外被爆者に援護法適用を実現させる議員懇談会の事務局長をしている。在外被爆者のほとんどは朝鮮半島在住だが、少なくとも韓国の被爆者に援護法適用をと先頭に立って頑張っている。地方参政権も与党として責任を持って成立させなければと思っている。

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地方参政権へ一歩ずつ前進
浜四津敏子参議院議員(公明党)

  昨年、嬉しかったことは、韓流ブームでお互いの理解が深まり友好関係が大きく進んだことだ。それを大きく後押しし、力になってくれたのが民団だ。今年も心を一つに、力を合わせてさらに日韓関係が大きく前進できるように全力を尽くしたい。地方参政権の問題も私たちは誠実に一生懸命、一歩一歩前に進めていく。

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文化と芸術の交流を第一に
松あきら参議院議員(公明党)

  韓国は以前は「近くて遠い国」と言われていたが、日本で火がついた「冬ソナ」ブームなどもあり、非常に身近に感じられるようになった。私は両国関係にとって、いろいろな壁を乗り越えられる文化・芸術の交流が一番大事だと思っている。民団の方々にもその点を理解いただき、支援をたまわりたいと思う。

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地方参政権の実現こそ肝心
鳩山由紀夫衆議院議員(民主党)

  日本側は在日の人たちに果たしていかなければらない様々な課題を抱えている。とりわけ皆さんが長年の懸案としてきた地方参政権問題。これを国政の場でしっかりと実現することでお互いの信頼醸成を図っていくことが大事だ。自民党内の一部に根強い反対論があるが、政権交代すれば解決できることではないか。

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血と心が通う草の根交流を
武山百合子衆議院議員(民主党)

  これまで日本は韓国に対し、遠い国だったと思う。でも文化は中国から韓国、韓国から日本へときたように、もともとは兄弟の国、親子の国、親族関係だったと思う。本当に血の通った、真心のこもった両国の友好を草の根で広めるべきで、民団には日本にもっと韓国を紹介するなど、大きな役割があると思う。

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韓流の土台は民団が築いた
中川正春衆議院議員(民主党)

  日本では韓流がすっかり定着した。しかし、源流をたどっていけば、人知れずその種をまいてきたのは全国各地の民団だ。民団が戦後、苦難に耐えながら地道に国際親善と共生に取り組んできたからこそこの大輪の花が開いたものと信じている。民団はそのことに自負と誇りを持ち、これからも引き続き頑張っていただきたい。

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韓半島の平和日韓の連携で
江田五月参議院議員(民主党)

  韓半島の平和の問題を考えたとき、何よりも韓国と日本がちゃんと腕を組んでいることが欠かせない。また、女性の社会進出や政治参加、人権などの問題でも日本は韓国の皆さんから学んでいくべきことは多い。両国関係はこれからますます大切になると思う。節目の年に、韓日がさらに仲良くなれるよう努力していきたい。

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若い政治家がパイプを太く
浅尾慶一郎・参議院議員(民主党)

  日本もそうだが、韓国でも「386世代」という新しい若い政治家が多く出てきている。まさにニューウェーブの台頭だ。両国の現在と将来のためにも、新しい政治家を結ぶ人的パイプをつくっていきたい。その際には、民団の方々にも積極的な協力をお願いしたい。今年はそのスタートの年だ。

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謙虚に過去の清算心がけて
円より子参議院議員(民主党)

  従軍慰安婦や地方参政権問題に取り組む私のホームページにものすごいバッシングがある。韓流ブームの一方で、大変、嘆かわしい。こうしたバッシングに負けずに、日本側が過去の清算を謙虚にやっていくことで、お互いの平和とアジアでの絆を築いていける。韓日が力を合わせ、世界のために力を発揮すべきだ。

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在日外国人を民団がリード
白眞勲参議院議員(民主党)

  少子高齢化社会を迎えるなか、日本が在日外国人とどうつきあっていくのかが、大きな課題だ。外国人の中でも早くからこの土地に根を下ろし、一生懸命に頑張っている在日、民団の人たちの存在は特別だ。民団としてもこれからも団結して、日本に住むいろんな種類の人たちとのつきあいを活発に行っていってほしい。

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法の下の平等実現期し尽力
福島瑞穂参議院議員(社民党)

  在日の人たちは長年にわたって祖国の平和と繁栄を願い、一方で生活の本拠を置く日本社会には法の下の平等を心から望んでいる人たちと承知している。平和と平等を重んじる社民党としてもその思いをしっかりと受け止め、その実現のためにともに力を尽くしたい。韓国の国会議員とも強い連携を図りたい。

(2005.1.19 民団新聞)