団長立候補者

河丙ト(70) 中央本部顧問

 尊敬する顧問、諸先輩並びに中央委員、代議員の皆さま。

 わが民団は、半世紀以上にわたり、あらゆる苦難をはねのけ、多くの汗を流しながら実にたくさんの仕事をしてきました。指紋押捺撤廃、国籍条項撤廃、地方参政権獲得運動など、在日同胞の権益を擁護するのに、大きな役割を果たしてきました。

 本国では、民族の和解と協力が大きく進んでいます。在日社会でも民団と総連が対立するよりは一緒に在日の権益を伸ばし、同胞社会を発展させていくことが時代の流れでしょう。多様化した在日の中で、地方参政権や教育問題、福祉問題など、どれ一つとっても在日が一つにならなければ十分な成果をうることができないのであります。

 今日、民団に与えられた大きな課題は、在日が日本で定住外国人として豊かな生活をしていくための共生社会をいかに実現していくかということであります。

 今や民団は、新しい状況変化に応じて、一大変革をしなければならない時を迎えています。これまでの惰性や既成観念を打ち破り、組織刷新を行わなければ、民団はもはやこのままでは生き残れません。私は在日同胞社会と民団の発展のため、確固たる決意をもって次のような課題に取り組んでいきます。

 第1に、組織の改革・強化と自立運営です。

 組織改革のキーワードは近代化とグローバル化(国際化)です。そのために情報公開と自立化、そして内外に開かれた組織にしていきます。さらに、生産性のある民団組織に切り替えると共に、若い人々を含め、すべての団員が参加できるよう選挙制度を改革していきます。また、民団事業を自立運営するためシンクタンクを設立し、在日の教育、生活・福祉、民族金融機関問題などの対策を進めていきます。

 第2に、在日の和合です。

 在日は今こそあらゆる違いを超えて和解と和合を成し遂げ、団結しなければなりません。民団を中心として諸団体が、一緒に力を合わせ在日同胞の権益向上のため尽力します。

 第3に、地方参政権の獲得です。

 地域住民としての基本的人権である地方参政権を必ず獲得するため「特別委員会」を作り、強力な大衆運動を含め、あらゆる手立てを尽くし、私の任期中には必ず実現の見通しをつけます。

 第4に、高齢者福祉介護対策です。

 少子・高齢化社会に対応するために、民団中央としても「特別委員会」を作り、日本政府や地方自治体の協力を得ながら、老人ホーム建設問題など高齢者福祉介護を最重点事業として展開していきます。

 第5に、民族教育問題の発展です。

 祖国を知らない2、3世はもちろんのこと、すべての同胞に民族の歴史や国語を習得できる場を保障しなければなりません。在日の民族ルーツを大切に守り、独自の在日文化を継承発展させていきます。

 第6に、韓日友好親善の強化です。

 日本と韓半島の架け橋の役割を果たすため、韓日友好親善をよりいっそう強化していきます。

 尊敬する顧問、諸先輩、中央委員、代議員の皆さま。

 私たちの前に立ちはだかる障害を乗り越え、明るい在日の未来を築く新しい奇跡を、共に生み出して行きましょう。ご支持、ご声援のほど宜しくお願い申し上げます。

【経歴】
◇1935年9月15日生まれ。
◇晋州農林高卒、東京法政大学3年中退
◇67年〜73年 民団東京豊島支部執行委員
◇73年〜79年 民団東京豊島支部副団長
◇79年〜85年 民団東京豊島支部団長
◇76年〜88年 民団東京本部執行委員
◇85年〜88年 民団中央本部執行委員
◇88年〜91年 民団中央本部監察委員
◇91年〜94年 民団中央本部副議長
◇94年〜97年 民団中央本部副団長
◇97年〜00年 民団中央本部議長
◇00年〜現在 民団中央本部顧問