韓国の古来より伝わる今の麻雀とそっくり同じ賭博用具で、中国から舶来したもの。花札と闘綫(トウジャン)のように大衆化されなかったのは、骨材で出来ているため値段が高かったからだ。
全體が骨で出来ているのを「ミンペ」といい、裏に竹を張ったのを「紗帽牌」という。各牌には一から六までの丸い点を互い違いに上下に彫り、全部で32組、127個からなっているが、136のパイを使う今の麻雀とやや異なる。
ちょっとした家の離れ屋は村の乾達(流れ人)がよく集まり、中には女も混じって深夜まで骨牌ノリをすることがある。夜食には干しダラかスルメ、またはナマコを肴に酒が出る。
骨牌ではまた各種の一人占いも出来、祖父は晩年これに凝って、舎廊の近くに行くと、いつもガラガラとお膳の上で骨牌を混ぜる音が聞こえたものだった。
画・文
木丁・金龍煥
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