2013orini
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 造花で飾った棺の入った喪興は大門に向かって前部を数回下げ、最後のお別れをした後、一路共同墓地に向かった。「エヘロン、エヘロン」ていう担ぎ手の哀調を帯びた掛け声が山の彼方に消えるまで、一人の白髪の老人が滂沱と頬を流れる涙を拭おうともせず、サンヨが消えた山道をいつまでも眺めていた。これは私が記憶している妻の棺を見送る祖父の姿であった。
       
  棺が家を出ることを「發引」というが、最近は喪興の代わりに霊柩車を多く使用する。喪興の場合は先頭に死人の名前などを書いた布、棺を拭く麻布、詩を書いた織、位牌を報じる小さな興、陪行員、霊柩喪興、待従、喪人、弔客という風に順序が定まっている。

 現在韓国の人口は増える一方だが、それだけ死ぬ人も多いわけで、狭いわが国土では面積浪費の甚だしいあの土まんじゅう式の封墳は早く改めるべきだろう。

画・文
木丁・金龍煥


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