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60周年に際し白永煕本部団長が抱負 2006/12/14
 
民団財産を次代に 同胞の権益拡大に努力

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新体制が発足して半年。2期目に入った白永煕団長の抱負をお聞きします。

 体制が2期続くというのは、兵庫県本部としては実は久しぶりのことなのです。これまで団長職を担うということは、大変な自己犠牲を強いられることと同義語でした。しかし、私が団長になって常々訴えてきた、質素で健全な民団を次代に引き継ぐという精神が皆さんに受け入れられ、今期も引き続き担うことを期待されたからだと思っています。

 また、地域における共生社会の実現という点でも、これまでの私たちの努力が実りつつあります。兵庫県は阪神・淡路大震災という未送Lの体験をしました。そしてその助け合いの中で共に生きていくということを、日本人も私たち同胞も身につけたのです。

 外国人が参画、協働するというのはこの地域では当たり前になって、これまでの参加を求める運動から、ワンステップ上の運動を目指すことが出来るようになったのです。その分、民団への期待もより大きくなっているといえます。

 私たち在日同胞の運動により、兵庫県の各自治体は全国に先駆けて在日外国人無年金高齢者への福祉給付金支給制度を発足させました。また、今も民団として更なる拡充を求めていますが、各市町村と民団とは極めて良好な関係にあります。その結果として、約5億円もの落Zが同胞社会に還元されているのです。共生社会の実現には、やはり同胞の権益が守られ、日本人と同等になされるべきだと思うのです。これらのことを、より積極的に行うことが新体制に求められていると実感しています。

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今年、民団兵庫創団60周年を迎えるにあたって、今後の展望についてお願いします。

 これまでの60年を振り返ってみると、同胞1世たちが大変な苦労をして、たくさんの財産を私たちに残してくれたことに感慨を覚えます。その一方で、若い世代が日本人化され、加えて少子高齢化社会を迎え、ますます同胞社会が先細りしてしまうという危機感があります。しかし、だからこそ強調したいのは、同胞青年たちに民族としての気概、自負心を持てるように民団として様々なことを発信していかなければならないということです。

 幸いにも私が団長職に就いてから、10月マダンや様々な催し物への参加者が若い人を中心に増え続けています。「組織は動員力」と言いますが、民団の活動を少しでも多くの人に知ってもらう良い機会になっていると思います。

 行事の都度、同胞の先輩方に多くの賛助を頂いていますが、これもみなさんに私たちの姿勢を理解していただいているからこそだと思っています。

 また今年の3・1節でも野中広務元自民党幹事長にご講演いただきました。以前はこのような催しは考えられませんでした。これらの試みが結果としてマンネリ化にならず、常に新しく、時代にマッチングして新たな人たちが参加するということにつながっているのだと思うのです。

 展望としては、青年会の活動がようやく活性化してきましたが、やはり若い人たちにがんばってもらいたい。同胞社会の次代を担うんだという自負心を持ってほしいし、私たちも積極的に応援したいと思っています。

■□内外の情勢が厳しい折ですが、白団長のご意見をお聞かせ下さい。

 確かに厳しい時代だと思います。しかし、だからこそ原点に立ち返るべきなのです。

 2000年6月、南北首脳会談が行われました。あのとき共同宣言で示されたのは、韓半島では二度と戦争をしてはいけないということでした。

 北韓は核実験を強行しました。昔ならば即戦争です。しかし、あくまでも平和的解決を求め、韓国では冷静に対処しようとしているのです。共同宣言のもつ意義を在日も確かめ合い、積極的に南北交流を進めていくべきなのです。
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