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勝負超えた見えない絆<ハンドボール韓日戦観戦記> 2008/03/05
 
趙靖芳(体育会事務局長)

 韓国ではオリンピックでメダルを荒稼ぎする種目を「ヒョジャチョンモク(親孝行種目)」と呼ぶ。マイナーな競技であることからあまり知られていないが、女子はソウルとバルセロナ五輪で金、アトランタ、アテネで銀メダルを獲得。男子もソウル五輪で銀メダルに輝く韓国のハンドボールはソウル五輪以降、アーチェリーやテコンド、冬季のショートトラックと並ぶ親孝行種目である。

 韓国がハンドボールに力を入れはじめたのは、88年のソウル五輪開催が決まってから。五輪の花形である球技種目でのメダル獲得を強化の柱とした韓国オリンピック委員会が、世界的にはあまり人気がないが、韓国人特有の体力と俊敏性を生かせる競技としてハンドボールに白羽の矢を立てたのが始まりだった。

 そして、現在日本のハンドボール界は監督選手ともども韓国勢が中心と言っても過言ではない。韓国人監督と選手らが主軸の各チームが、全日本総合選手権の男女それぞれで優勝した。例えば、現在男子日本リーグで最強の大同特殊鋼。今大会でも大活躍したエースの白元喆、李才佑選手が所属しており、コーチも韓国人。半分韓国代表チームのようなものだ。

 また、女子では最年長エースの呉成玉選手は、かつて広島メイプルレッツで活躍した伝説の選手。現在ヘッドコーチの林五卿選手と共に出場したアテネ五輪の時、日本に残した子どもの面倒を日本の選手たちが見たことから、両選手の子どもは日本の女子代表選手をイモ(おばさん)と呼ぶほどだ。まさに韓日両国の選手たちは皆が先輩後輩であり、勝負以外の場面ではひとつの家族のようでさえあった。

 そんな両国が、国際舞台での政治力に長ける韓国、大会の運営に長ける日本という、お互いの長所を活かしながら、国際連盟への提訴を通じ、スポーツの理念を守るため、関係者が一体となって再試合を実現させた意味は大きい。真の意味で最高のライバルであるからこそ、最高のパートナーに成り得る。2002年サッカーW杯共催の成功を経て、スポーツにおける韓日関係は確実に新たなステージに突入したと確信できた。

(2008.2.6 民団新聞より)
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