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岡崎家康行列に朝鮮通信使隊が参加

2019/04/11

世界記憶遺産登録記念事業

　徳川家康公の生誕の地である愛知県岡崎市で４月７日（日）に開催された家康行列に、民団岡崎支部（林昌元団長）をはじめとする近隣支部の役員を合わせた総勢３０名の朝鮮通信使隊が参加しました。
　
　この朝鮮通信使は２０１７年１０月、ユネスコ世界記憶遺産に資料が登録されました。朝鮮通信使は、朝鮮国王が徳川将軍家に派遣した使節団です。対馬（長崎県）から江戸を経て、徳川家康が祭られる日光東照宮（栃木県）まで一行が通った地域に外交文書や行列の様子を描いた絵などが残っています。韓日の関係自治体や民間団体が共同で計３３３点を申請し、登録されました。
　　
　桜満開で２０度を超える暖かさとなったこの日は沿道の見学者も多数、令旗を先頭に伊賀八幡宮を出発した朝鮮通信使隊は岡崎市内を練り歩き、乙川河川敷までの約３．５ｋｍの道のりを行進しました。
　
　サムルノリ演奏で参加した「ノリパン」の演奏も行列を彩り、沿道の見学者からは「チョゴリがかわいい！」「アンニョンハセヨ！」など声を掛けられたり、通り過ぎる際に拍手を送ってくれる方も大勢いました。
　
　諸々の事情があり冷え込んだ状態の韓日関係ですが、草の根的に日本との友好関係修復を希望している民団として、朝鮮通信使を今後も様々なイベントに派遣していきたいと考えています。

朝鮮通信使とは

　江戸時代、豊臣秀吉による朝鮮出兵（壬辰倭乱・丁酉倭乱）で悪化した両国関係を改善しようと徳川家康の呼びかけに、対日外交の復活を願った李氏朝鮮から国書を携えた朝鮮通信使隊が海を渡りやってきました。通信使とは「信（よしみ）を通わす使い」の意味です。

　韓日友好交流を支えるため、朝鮮通信使が苦難の約４０００キロに及ぶ旅路の一部を民団が復活させることで、地域の皆さんと一緒に先人たちの思いを未来へと繋げていきたいと思いで出場しています。

家康行列の詳細は愛知県岡崎市公式観光サイト　岡崎おでかけナビ


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