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<慶北国体>チームワークで在日がV4 2006/12/15
 
<慶北国体>チームワークで掴んだ在日V4

重圧をパワーに変え

 第87回全国体育大会(韓国国体)が10月17日から23日まで、慶尚北道金泉市など慶北一帯で開かれた。在日同胞選手団(南照男選手団長=選手・役員115人)は、サッカー、ゴルフ、ボウリングなどの海外同胞種目をはじめ、水泳、柔道、テコンドーなどの国内正式種目に出場、金11、銀7、銅5の合わせて23個のメダルを獲得し、14カ国の海外同胞で競う「海外同胞の部」で4年連続総合優勝を果たした。来年の第88回大会は光州広域市とその一円で開催される。

ゴルフ、金・銀・銅を独占
少数精鋭で3連覇のサッカー

◆2世トリオが大躍進のゴルフ
 今大会、在日同胞選手団のメダルの中で目を引いたのはゴルフとサッカーだ。

 とくにゴルフは金浩延(36)、孫永基(33)、金吾策(35)の在日2世トリオが初日から安定したショットでスコアを維持し最後まで1~3位を守り、金、銀、銅を独占した。

 栃木県宇都宮市生まれの金浩延さんは13歳でゴルフを始め、米国に高校留学して力を伸ばした。03年には全国のクラブ王者で競う「報知杯」で優勝した。

 孫永基さんは神奈川・海老名市生まれで高校からゴルフを始め、神奈川大で腕を磨いた。県内のアマ選手権を総なめにした実力だ。
◆圧倒的強さでサッカー3連覇
 ゴルフの大活躍に負けなかったのがサッカーだ。人気が最も高く、獲得ポイントも高い。

 10カ国同胞がエントリーしたサッカーは今年から3組に分かれた卵Iリーグが導入された。在日は2年前に決勝、昨年準決勝で辛勝した強豪の在豪州同胞が同組。

 組1位だけに与えられる決勝トーナメントへの道とあって、絶対負けられない戦いとなった。

 初戦の豪州には苦戦しながらも1‐0と撃破した。これで気を楽にした在日は2戦目の香港を9‐1と余裕勝ちし決勝トーナメントへ。準決勝は在中国同胞を5‐0と圧倒、決勝戦は昨年と同一カードの在米国同胞となった。

 昨年PK戦までもつれ込んだ相手だけに今年も厳しい戦いが卵zされたが、細かく早いパス回しと左右からの速攻で米国同胞を翻弄し前半に1点、後半に2点をたたき込み、結局3‐1の完勝で3連覇を果たした。

◆今年もメダル量産 ボウリング男女
 男女あわせて10個の金メダルを競うボウリングは、女子ではダブルス(朴祥子・鄭花実組)と3人組(朴祥子・鄭花実・金煕子組)で金メダル、男子は個人マスターズで朴俊雨が金メダルを獲得したほか、男女5人組、総合などで金4、銀3、銅2とメダルを量産した。

◆公開競技空手3種目を制覇

 また、公開競技の空手では大学男子55㎏級の許清秀、一般男子65㎏級の川野栄作、同80㎏超級の尹倦セが金メダルを獲得した。

◆テニスはメダル3
 このほか、メダルを獲得したのはテニス男子シングルスの姜雅広が銀、4カ国で競われた女子はシングルスで銀、ダブルスで銅メダル。

◆国内種目メダル逃す

 「海外同胞の部」では大量のメダルでポイントを圧倒した在日同胞だが、いわゆる国内正式種目ではメダル獲得はならなかった。

 テコンドーは一人、柔道は5種目に出場したが、いずれも1回戦敗退と及ばず、射撃も24位が最高という結果に終わった。

 メダルの期待が高かったのは水泳高校女子100㍍、200㍍自由形の李美沙。決勝まで進んだものの、惜しくも両種目とも5位入賞にとどまり、昨年に続くメダル獲得はならなかった。

◆体験参加の剣道イタリア代浮ニ

 今年も体験参加となった剣道は韓国人監督率いるイタリア国家代浮ニ5人対抗戦を行い、3勝1敗1分けで勝利。また、在米同胞とも親善マッチを行い3勝2敗の白星。

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「在日選手、活躍の場を」
金総監督が競技団体に要請


 今回の総監督を務めた金泰珍さんは期間中、各試合会場を訪れて、各競技団体の代浮竭蜉リ体育会事務総長らを訪ね、在日同胞選手が正式種目にエントリーできるよう要請活動に奔走した。

 在日同胞選手団にとってここ数年、韓国国体の中心は海外同胞の部。しかし、かつては、サッカー、野球、バレーボール、バスケットボール、ラグビーなどの団体種目をはじめ、体操、レスリング、水泳、卓球など正式種目に出場しメダルも多く獲得していた。

 しかしここ数年、各競技団体も低迷化し同胞選手発掘に苦慮しているほか、出場の枠が狭まってきた。

 金総監督は「各競技で在日同胞の優秀な選手が多く埋もれているはず。高校生や大学生など有望な選手を一人でも多く発掘していくことが急がれる。母国での発揮の場を広げるよう、各競技関係者に働きかけてきた」と話した。

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プライド胸に実力発揮…南照男団長


 「海外同胞の部」で総合優勝を果たした南照男・在日同胞選手団長は日本生まれの在日2世。東京韓国学校出身で慶北安東市が故郷。

 「選手一人ひとりが在日同胞代浮ニいうプライドを持って力強く頑張ってくれたことはもちろん、サッカー、ゴルフ、ボウリングなど強いチームワークが4連覇を呼んだ」と評価しながら、「成績も大事だが日本で生まれ育った同胞青少年たちが韓国でプレーし、仲間と出会い、祖国とふれあったことが大きな宝物になったのでは」と喜んだ。

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出会いと交流貴重な体験に…朴安淳会長

 かつてバスケットボール選手として国体参加の経験がある朴安淳在日大韓体育会会長は就任初の国体だっただけに4連覇へのプレッシャーは人一倍強かったはず。

 だが、「何ごとも勝利をめざすことは当然。ただ、後輩らが母国での国体を通じて体験した在日、本国、海外同胞との出会いと交流が人生の貴重な糧となったと確信する」と語った。

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母国でのプレー、次もチャレンジ…選手の声

 今大会に参加した在日同胞選手は初出場とベテランが半々。3~4世も多く、母国でプレーできたことを人生の大きな財産にしたいという声が相次いだ。

心をひとつに集中力で役割
 3連覇を果たしたサッカーの梁晟柱主将。「韓国国体で最高の仲間たちと出会え感無量。今年は選手も少なく主将としてのプレッシャーがあったが、みんながひとつになって、それぞれの役割をしっかり果たしたことが優勝につながった」

初参加で優勝一生の思い出

◆初参加で初得点も記録した金一樹さん。

 「最初は緊張の連続。でも仲間やスタッフの励ましで自分本来のプレーができた。チーム内のムードも良く楽しくサッカーをすることが優勝につながった。本当に一生の思い出」

◆後輩の育成急務

 5回目の国体でボウリング2冠王に輝いた朴祥子さん。
 「毎年、全国の同胞選手と各国同胞と会える日を楽しみに練習してきた。5日間連投という厳しい中でのメダルだけに感無量。ただ、今後は若い選手の発掘と育成を急ぐべきだと痛感した」

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亀尾市の養護施設に慰問金
「子どもたちの育成に」と選手団長ら

ポケットマネー、役員が寄せ合う

 在日同胞選手団の南照男団長と朴安淳会長ら在日同胞選手団役員は10月22日、慶尚北道亀尾市の養護施設「サムャ悼@」を慰問し、激励金300万ウォンを託した。

 亀尾市は今国体で在日同胞選手団のメーン宿舎でもあり、地元市民やボランティアから多くの支援を得た。

 この支援に対し、「同地域青少年育成のために何か役立てて」と選手団役員一人ひとりがポケットマネーから「カンパ」。恵まれない子どもたちのためにと寄せあった。

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