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「ハナ」合言葉に3万人

大阪ハナマトゥリ、和合と共生誓う



フィナーレで「われわれの願いは統一」を
合唱する民団と総連の同胞
(大阪ドームで)

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民団・総連・日本市民がひとつに

 【大阪】大阪に住む民団と総連の同胞、大阪府・市民が集まって在日同胞の和合と交流、日本市民との共生を図る「大阪ハナ・マトゥリ」は25日、大阪ドームに3万人を集めて、盛大に開かれた。朝からの雨にもかかわらず続々と観客がつめかけ、在日同胞と日本人全体が「ハナ(一つ)」を合い言葉に心を一つに、祖国の平和統一促進と在日同胞の和合、国際都市・大阪との友好親善を誓った。

 主催したのは民団、総連、日本人有志で構成される実行委員会(共同代表=金昌植・民団大阪府本部団長、呉秀珍・朝鮮総連大阪府本部委員長、中川和雄・元大阪府知事)。民団と総連の両大阪本部が大規模な大衆企画を共催したのは初めて。

 共同代表の金団長は「地域社会から多文化共生の意思を表明した集会。在日もハナ(一つ)」と呼びかけ、また呉委員長も「大阪ドームに平和のハナを咲かせよう」と訴え、参加者も満場の拍手でこたえた。また、「南北共同宣言」を支持し、民族大和合のために尽くすなど4項目の共同宣言も採択した。

 オープニングからサムルノリと日本の和太鼓など韓日の民族楽器が競演したイベントで盛り上がった。会場のフェンスには、民族学校や日本学校の児童から寄せられた花の絵画8000枚が一面に張り出された。

 また韓国から李美子、チャン・スー、趙英男、韓日合同ユニットのY2K、日本側の中村美津子など韓日にまたがる歌手が出演、祭りを祝いながら熱唱した。

 終始、民団・総連双方の合唱やマスゲームで盛り上がり、特に建国、金剛、朝鮮学校の高校生約300人が統一旗を描きだした際には、会場全体に感動の渦が巻き起こった。フィナーレでは、ステージと客席が一体となって、参加者全員が「ウリエ・ソウォン(私たちの願い)」を合唱した。

 民団と総連は、4月に行われる世界卓球大会・大阪大会に出場する南北単一チームの共同応援団を構成して対応する予定で、マトゥリはそのプレイベントともなった形だ。


◆大阪ハナマトゥリ写真特集はこちら◆


(2001.03.28 民団新聞)



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