民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
W杯、韓日友好増進の契機に

民団新年会



韓国中央会館で開かれた
民団中央本部と東京本部主催の新年会

民団中央・東京本部共催新年会
「参政権」必ず実現へ決意を新たに

 民団中央本部と東京本部が主催する2002年新年会が11日、韓国中央会館で開かれ、民団幹部や韓日両国の国会議員ら総勢500余人がお祝いにかけつけた。今年は両国が共催するサッカー・ワールドカップ大会(W杯)の年ということもあり、大会成功を祈願するムードのなか、W杯を韓日友好親善の大きな契機とすることを再確認した。また、1月の通常国会を起点に、「地方選挙権付与法案」を成立させていく決意を新たにした。

 民団中央本部の金宰淑団長は主催者挨拶で、「韓国では今年6月の地方選挙から定住外国人の地方選挙権が認められる運びとなった。日本でも1月の通常国会から選挙権法案成立に全力を傾けよう」と呼びかけた。続いて金大中大統領の新年辞を崔相龍駐日大使が代読した。金大統領は「W杯と釜山アジア大会は国運隆盛の足がかりだ。国民の力を一つに集め必ず成功させよう」とメッセージを送った。

 韓国から来日した金鍾泌・韓日議員連盟会長は「W杯の開催過程で韓国は先進国らしい秩序と暖かい共生の心を世界に誇示することが大事だ」と述べた。自民党を代表して森喜朗・日韓議員連盟会長は「W杯では韓日が互いに協力しあってすばらしいことができるということを世界にアピールしたい。それが共催の最大の成果だ」と語った。

 日本側から公明、保守、自由、民主、社民党からの祝辞に続き、あいさつに立った扇千景国土交通大臣(保守党)は、W杯期間中は羽田とソウルにシャトル便が運航することを明らかにし、喝采を浴びた。

 韓日親善協会の金守漢会長は「W杯を成功させれば、全世界の人々に輝かしい21世紀への希望を抱かせ、さらにはいかなるテロも断固としてはねかえす人々の不屈の力を示すことを通じて、改めて国際連帯の揺るがぬ可能性を取り戻すことができる」と訴えた。

 新年会は中央本部の辛容祥常任顧問の乾杯の音頭で宴会に入り、韓国青年会が制作したW杯応援歌などを福田奈々さんが熱唱した。そのほか、会場ではW杯日本組織委員会の那須翔会長とW杯開催自治体のある民団本部団長らが親交を深めていた。


◆各来賓のメッセージはこちらへ

(2002.01.16 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ