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<布帳馬車>腹痛を見舞う「煮凝り」もある

 韓国の全国市郡区議会議長協会が2月、島根県が開催した「竹島の日」式典を「韓国の領土主権を否定する侵略行為だ」と糾弾し、この種の挑発が続けば交流訪問を一切中断すると決議した。またか、と思う。

 昨年の同式典に際しては、会員600万人を擁するという韓国の自営業者団体が3・1節を期して日本製品の不買運動を展開した(ことになっている)。( )の部分はその成果があったのかどうか不明という皮肉である。

 中央政治レベルの関係が悪ければ、自分たちの交流だけでも充実させ、国家間の関係を取り持とうとするのが自治体の一つの務めだろう。なぜすぐに拳を振り上げるのか。おろすのが難しいだけでなく、相手にはほとんど痛手とならず、呆れられるだけなのに。

 日本では今、その種のネタを材料にした「呆韓論」なるものがベストセラーになっているとか。「嫌韓」・「憎韓」本が売れに売れ、有名書店では特別コーナーの設置が当たり前になっている。消えたはずの作家までが柳の下のドジョウを狙って参入する有り様だ。

 日本の国民感情はぐつぐつ煮たって凝固していく性格があると言われる。膠質に富んだ魚の煮汁を冷まして固めた煮凝りが思い浮かぶ。当然、それを誰かが食べる。その誰かはいずれ激しい腹痛に見舞われるのだが、しばらくは元気づいて無茶をしかねない。

 韓国の国民感情は瞬間湯沸かし器型だろう。熱湯を瞬時に噴き出すが、それはすぐにただの水になる。どうせなら、日本が煮詰まることのないよう水差しになってやるのがお互いのためだと思えるが……。(S)

(2014.4.9 民団新聞)
 

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