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萩原遼(ノンフィクション作家)
絶対負けられぬ帰国者裁判
 在日朝鮮人を北朝鮮に送りこみ、地獄の苦しみにさらした朝鮮総連の責任を問う帰国者裁判の一審判決が8月30日午後1時から東京地裁で行われる。

 昨年6月の提訴から1年少しで判決という異例の速さには理由がある。被告の総連が逃げの一手で争わないからだ。帰国事業は日本政府と日赤がやったことで総連は当事者ではない、という詭弁をろうしている。

 どんな犯罪にも時効の壁がある。とても無理とみられたものを裁判までこぎつけたのは藤森克美弁護士の闘う精神であった。時効にとらわれない民事裁判の契約不履行の概念を援用し、法理論を駆使して総連を被告席につかせたのである。私の知る左翼の弁護士たちは法律をよく知っているため、あれもできない、これもだめという。本来は体制側に有利な法律を、苦しむ人たちのために生かすも殺すも闘う精神の有無にかかっている。

 原告の金幸一さんも立派である。4月19日の第6回公判で朝鮮総連の弁護士の反対尋問「なぜ北朝鮮を脱出したか」に答えて「帰国者の悲惨な姿を早く日本に伝えて帰国をとめようと……」。ここで絶句し涙にむせんだ。傍聴席の私はこのとき金幸一さんの思いの深さを改めて知った。

 「どれだけ多くの帰国者が殺されたか」「公開銃殺される帰国者を何度も見た」「保衛部に呼び出された近所の帰国者が戻ってきた時は半身不随になっていた」。最近在日朝鮮人の友人から聞いた帰国者の惨状である。

 絶対に負けるわけにはいかない裁判である。いまワシントンで取材中だが、判決には一時帰国する。
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