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<布帳馬車>孫基禎氏の母校、その伝統は今も

 日本を代表する学生街として名高い、お茶の水。孫基禎先生の生誕100周年記念シンポジウムが9日、同氏の母校でもある明治大学駿河台キャンパスで行われた。23階ののっぽビルで都心型大学のシンボルとも言えるリバティタワー。

 この大学、日帝時代から実に多くの韓国人が通い、ゆかりが深い。近代史をテーマにした韓国ドラマでも、数多く登場する。

 代表的なのが祖国解放の前後を描いた「野人時代」。全124話という長編大作だが、「日章旗抹消事件」をはじめ、体育会系を中心に政界や法曹界、言論人などの明大出身者が名を連ねる。

 明大留学生はマラソンの孫基禎、南昇龍、権泰夏をはじめ、36年冬季五輪スピードスケート日本代表の金正淵、張祐植、レスリングでは主将を務めた金鍾 を筆頭に、全日本選手権覇者の黄柄寛、金石永等々、数え切れない。野球、柔道、バレーボール、ボクシングなど、多くの種目で活躍した。

 そういえば、留学生たちによる「2・8独立宣言」の決起集会にも多くの明大生が参加したと言われる。その現場は明大にすぐ近い現・在日韓国YMCA。9人が逮捕されたが、彼らの弁護を無償で務めたのも明大出身の布施辰治氏だった。

 関東の高校3年生を対象に調査した「志望大学」で明治が3年連続でトップに立った。

 「独立自治」「権利自由」「質実剛健」をモットーとする「明大スピリット」。あのバンカラの代表校が今やハイカラに変身。時代は大きく変わったが、このように韓国と歴史的なつながりが深いからか、今も韓国からの留学や在日同胞の入学者は多い。(Z)

(2012.6.13 民団新聞)
 

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