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<女性コラム>記憶が堆積した街で
 今日は日曜日。映画にでも行こうかな。地元の映画館なら料金もいらないし!

 えっ、それって顔パス? いえいえ、実は、わがまちの「飯塚シネマセントラル」は、会員制を導入しているのだ。

 一大産炭地だった筑豊。その頃は多くの芝居小屋や映画館があったと聞く。閉山後も飯塚市内には4つの映画館が営業していた。お正月に怪獣映画を観た永楽館。姉に連れられて初めての洋画を観たのはセントラルだ。

 その後ほかが閉館していく中で、セントラルは大小5つのスクリーンをもつビルに建て変わった。しかし、数年前近隣の市にシネコンができて以来、客足はそちらに流れるようになる。その頃、佐賀県唐津を舞台にした「春よ来い」という作品が封切られた。同市出身の友人によると、友人の同窓生たちもボランティアとして撮影に協力したらしい。

 「でも、唐津の人は地元ではその映画を観られないんよ」。唐津には映画館が無いからだと言う。それを聞いて、セントラルにもっと足を運ぼうと思った。けれど、昨年とうとう閉館してしまった。

 それを今春、有志が復活させた。飯塚から映画の灯を消すなと、NPO法人を立ち上げたのだ!

 月額1200円で見放題の会員制。存続に必要な会員数は3000人で現在1700人ほどだ。私もさっそく入会した。

 生まれ育った所を故郷とは思えずにきた。今もそう呼ばない。でも、気づいた。映画館、駅、商店街…。このまちは、子どもの頃からの記憶が堆積している唯一の場所なのだと。

金英子(福岡・福岡韓商職員)

(2009.6.17 民団新聞)
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