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<布帳馬車>ゴジラ・シリーズに学ぶべきは?
 金曜日の夜に映画館に行くのは週末のささやかな楽しみである。平日を乗り切った後に映画で日頃の現実から距離を置くのは、自分なりのガス抜きだ。そんな中、いま一番見たいのがゴジラシリーズの新作「シン・ゴジラ」だ。怪獣が火を吐きながら街を蹂躙するこの映画は日本の特撮映画の原点であり、世界でも評価が高い。

 ところでこの謎の怪獣は、シリーズごとに設定が多少異なるものの「放射能や核が影響で誕生した」という点では共通している。ビキニ環礁での水爆実験が問題視されていた1954年からシリーズが始まったこともあり、反核映画の象徴的な存在である。

 核は映画で怪獣を生み出すが、現実には独裁者という怪物を育て上げた。

 北韓が今年1月に4度目の核実験を行ってから半年以上が経ったが、周辺国の批判などまるで意に介していない。それどころかミサイルによる軍事挑発はエスカレートし、今年に入ってから30発近くのミサイルを発射し、在日同胞たちの生活をも脅かしている。

 5日に発射されたミサイルは主要20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせた軍事挑発だとみられている。自らの威厳を世界に知らしめているつもりであろうが、逆に自らの首を絞めるだけだ。脱北者の増加や中国との関係に亀裂がはいるなど兆候は如実に表れている。

 核の恐ろしさを認識し、自分が怪物として世界から成敗されないためにも、おごった独裁者にはゴジラシリーズ全てを見てもらいたいものだ。そして一刻も早く非核化を実現し、対話による平和統一の土壌を整えるべきだ。(U)

(2016.9.7 民団新聞)
 
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