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<布帳馬車>ハングル書芸を通して知る心
 韓国の映画ポスターに書かれた文字やドラマなどを見て、ハングル書芸(道)を習いたいと思う日本の方がいると聞いた。なかにはハングル文字が「可愛い」という人も。

 でも大半は「えっ、ハングル書芸?」と思うに違いない。日本ではあまり知られていないからだ。簡単そうで難しいのがハングル。先日お会いした書家の金周會さんが、書き方のコツを説明していた。

 それは1文字を四角い枠に入れて上から下に真ん中を分け、左右のバランスを合わせるというもの。このようにすると読みやすいうえに書きやすく、また美しくも見える。逆にいくらデフォルメしても、自分の姿を維持するのが、ハングルの持つ構造性だと語っていた。

 韓国では5、6年前からデザイナーやアーティストたちが「筆芸」という言葉で、母音や子音を切り離したり、デザイン化したハングル作品を創作している。形を崩しても、ハングルが持つ本来の姿を保っている。

 朝鮮第4代の世宗大王が創製し、1446年に公布されたハングルは、韓民族の財産であり、精神を支えるものだ。だが植民地時代には言葉をはじめ、民族的なものは全て弾圧された。

 韓国でハングルの専用化を叫ぶ人たちがいる。「植民地時代に辛い経験をした方がたの心の中には、言葉も文字も奪われたという思いがあると思う。ハングル書芸が韓国人の気持ちや状況、韓国を知るための一つの素材になったり、きっかけになったらいい」と金さんは話す。

 流麗でありながらしっかりした骨格を持つハングルは、韓国人の精神性のシンボルだ。書芸を通して、その心に近づいてほしい。(F)

(2010.5.26 民団新聞)
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