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<布帳馬車>「被災支援で民団は一つに」を実感

 同胞の多くが被災した東日本大震災で、民団は中央を中心に迅速かつ的確に対応した。先遣隊、救援隊、炊き出し隊、そして後方支援の輜重隊として義捐金活動も全国展開した。「頑健な肉体を有する者は労を、賢慮と良識の人は知恵を、財ある者は金を」。生活者団体としての、創団以来の相互扶助精神の見事な発露であるだろう。

 被災者支援活動の中間総括のための全国地方団長会議が7月末、仙台市で開かれた。私も「団長会議を仙台で!」と呼びかけた一人だ。その時に見た義捐金集計データは、合計3億円に達していた。わが鳥取本部の80数万円は過疎地方にあっては善戦と言えようか。

 2001年鳥取県西部地震のおり、全国の団員から多額の浄財をいただいた。そのお返しもせねばならないと、被害のひどかった米子支部を中心に、私も支団長とともに団員宅を回った。「なぜ、もっと早く来なかった。ぜひ頑張ってくれ」と叱咤され、「同胞の復興支援に」と初対面の団員が5万円を差し出し、ふだん通名しか名乗らない同胞が拠金者名簿に本名を記載した時には、感極まるものがあった。

 白河の関を陸路超えたのは実は、今回が2度目だった。鳥取からはあまりに遠い、震災から5カ月になろうとする激甚被災地の戦場の跡か荒野かと思わせる光景に驚き、その中でも随所で感じた復旧への息吹と決意に感銘を受けた。この旅程で刻まれたのは被災地同胞の不屈の気概であり、何よりも全国団員の力強い絆ではなかったか。

 帰路、中央のある幹部に「仙台名物牛タンを食わせろ!」と叫んだのは、せめて客愁を晴らさんがためだった。(薛)

(2011.8.31 民団新聞)
 

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