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<布帳馬車>居住地違えど思いは同じ

 先日、韓国からアメリカに移住した親戚のオッパ夫婦が来日した。40歳でアメリカに渡り28年が経つ。この間、数度日本にやって来たが、奥さんを伴っては初めてだ。

 夕食をともにした席には、米国の外交官として滞在中のオッパの二男、私の親や兄弟たちも顔を揃えた。12月の韓国大統領選挙に在日国民が初めて投票することに二男は、「え! 本当?」と驚き、「自分は米国籍だが、できるものなら投票したい」と残念がった。

 在日同胞の中に躊躇している人もいると話すとオッパは「韓国人なら世界のどこに行っても韓国を忘れない。根底には韓国に良くなってほしいとの思いがある。せっかくの1票だ。生かしてほしい」と力説した。

 11月に行われるアメリカ大統領選挙については、ちらっと話されただけで、最後まで韓国大統領選挙の話しで盛り上がった。何せ私にとっても初めての選挙だ。参考になりそうな情報をあれこれと集めたくて、疑問に思うことを矢継ぎ早に質問したためでもある。

 日本とアメリカでは同胞社会形成の経緯は異なる。在日同胞の歴史的背景を知るオッパは、日本で韓国人として誇りを持って生きていくことのつらさを理解していた。「本国の政治から距離を置いてきたはずだ。でも、投票資格は取っておいた方がいい。その後でも、君のようにあれこれ調べた上で、決断すればいいのだから」。奥さんもしっかりうなずいていた。

 一歩前に進むことで韓国を身近に感じ、ひょっとしたらその行為が韓国人としての誇りにつながるかも知れない。案ずるより産むがやすし、と言うではないか。(A)

(2012.9.19 民団新聞)
 

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