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<布帳馬車>虚飾のオーラを仰ぐとは
 どうしても肉眼で一度見たいものの中にオーロラがある。色鮮やかに揺れる光のカーテン。あまりの美しさは見る者をして自然に対する畏敬の念を抱かせずにはおかないという。だが、むかしは龍や凶兆として見られることもあったとか。

 最近、この美しい自然現象が核実験でも観測されるということを知った。米国が60年代にドミニク作戦と称して行った太平洋超上空での核実験では、なんとハワイ諸島でオーロラが目撃されている。このとき、変電所が故障して大停電が起こったとの記録もある。核爆発に反応してあらわれるそれはまさに、凶兆以外の何物でもない。

 新年早々に行われた北韓の第4回核実験は、世界を激高させ、慰安婦問題の合意によって韓日関係好転への吉兆を見た在日同胞社会にも、再び暗い影を落とした。北の独裁者が核実験で輝かせたいのは、オーロラならぬオーラなのだろう。

 日本の沿岸に北韓からの木造漁船が遺体とともにおびただしく漂着している。こうした貧しい民衆からわずかな財貨も、人権も、命さえ搾り取りながらつくり出す虚飾のオーラだ。

 このオーラを仰ぎ見る同胞が韓国や日本に相当数存在しているのだから驚く。北韓の核問題について私たちにできることは少ない。そんな私たちが北の独裁者に打撃を与えることができるとすれば、彼に直接あるいは間接的に奉仕するそうした従北勢力に、居場所をつくらせないことだろう。

 個々人で、集団で、不断に努力すれば不可能ではない。民族の統一・発展の希望をつなぐためにも、同胞の一人として自分にできることを見つけ、取り組みたい。(U)

(2016.1.15 民団新聞)
 
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