地方本部 HP 記事検索
特集 | 社会・地域 | 同胞生活 | 本国関係 | スポーツ | 韓国エンタメ | 文化・芸能 | 生活相談Q&A | 本部・支部
Home > ニュース > コラム
<布帳馬車>探索バチの尻振りダンス
 朴槿恵大統領がワシントン・ポスト紙とのインタビューで、北韓の高位級幹部が相次いで亡命している旨の発言をしたことがある(6月)。その後、政府から公式発表がなかったこともあって、「細心の注意を払っているのだろう。相当な大物がいるのでは?」と期待を抱かせた。
 
 必ずしも「期待はずれ」ではなかったらしい。韓国に亡命した北韓の海外駐在官が今年に入って20人になったことが公にされた。13年は8人、14年が18人。着実に増えている。駐在官は「成分」が最上級の党・軍・政府のエリートに限られる。亡命者には権力中枢の軍総政治局所属の幹部や金正恩の「秘密資金」を管理していた人物も確認されているという。
 
 この関連で政府当局は、北韓政権の求心力は金日成時代を100とすれば正日時代は50〜70に、正恩時代になって10程度にまで落ち込んだと分析している。380以上の市場が立ち、携帯電話の使用者が370万人におよぶとも。指導者崇拝より金銭崇拝が顕著になったという。
 
 北韓を一匹の女王バチが数万の働きバチに君臨する「女王バチ国家」と揶揄する人も少なくない。金王朝を正当化する歴史体系を「女王蜂史観」と命名したりもする。ところで、働きバチの3%ほどが探索バチだ。
 
 このハチは天敵や風雨から集団を守る巣作りに最適な場所を探す。ここぞと思う場所を見つけると、それぞれが尻振りダンスをしてアピール合戦を行うのだとか。亡命幹部や市場活動で富を蓄えたトンジュ(金主)の存在は自ずと周囲を刮目させ、新たな生活の場を提示する探索バチの役割を果たしているに違いない。尻振りダンスがブンブンと勢いづく気配がある。(D)
 
(2015.10.28 民団新聞)
 
最も多く読まれているニュース
差別禁止条例制定をめざす…在日...
 在日韓国人法曹フォーラム(李宇海会長)は7日、都内のホテルで第6回定時会員総会を開いた。会員21人の出席で成立。17年度の報告があ...
偏見と蔑視に抗って…高麗博物館...
 韓日交流史をテーマとする高麗博物館(東京・新宿区大久保)で企画展「在日韓国・朝鮮人の戦後」が始まった。厳しい偏見と蔑視に負けず、今...
韓商連統合2年、安定軌道に…新...
金光一氏は名誉会長に 一般社団法人在日韓国商工会議所(金光一会長)の第56期定期総会が13日、都内で開かれた。定数156人全員(委任...
その他のコラムニュース
<訪ねてみたい韓国の駅30...
歴史伝える赤レンガ駅舎 赤レンガの駅舎が、行き交う人々を見守っている。 韓国の鉄道の玄関、ソウル駅。1925年に竣工した赤レンガ...
<訪ねてみたい韓国の駅29...
開業100年、世界遺産の玄関 歴史ある古都の玄関には、それにふさわしい風格が備わる。韓国の古都と言えば、新羅の都、慶州だ。その玄...
<訪ねてみたい韓国の駅28...
未来都市のユニークな駅 いかにも未来的な名前のこの駅は、なかなかユニークな存在だ。まず第一に、その立地。ソウルメトロ6号線、空港...

MINDAN All Rights Reserved.