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<布帳馬車>ともに幸せに生きよう
 湘南地域のとある男女共同参画センターの一室で、日本の市民団体が「ヘイトスピーチを許さない!トークイベント」を開いた。GW期間中にもかかわらず、約80人が詰めかけた。

 川崎・桜本に乗りこんできたレイシストらの非道と、迎え撃ったカウンターの攻防を、当事者の在日同胞女性が報告し、ヘイトの現場をずっと取材してきた記者が、差別の根っこにあるこの国の「闇」を告発した。

 「これまでヘイトデモを避けてきたが、差別に抗ってきた私たちが、逃げるわけにはいかない」。「桜本はレイシストに攻撃されない、共に生きる実践の街だ」と、韓日ダブルの中学生をもつ若いオモニは自らを奮い立たせた。

 ところで、カウンターに対しても、「どっちもどっち」と非難する声がある。これについて、「マジョリティがマイノリティを攻撃しているのに、取り上げてこなかったつけが回ってきた」と記者は語った。「植民地支配を正当化し、韓国への蔑視観を温存してきた結果が、ヘイトスピーチという差別扇動をはびこらせてきた」とも。

 外国人排斥の根底にあるのは、外国人=害国人という偏見である。しかし、その感情は芸能・スポーツ界をはじめ、一般社会でも外国人が共存する現代日本の実態にそぐわない。「差別は犯罪」と公言し、ヘイトスピーチ根絶に全力を尽くす時だ。

 様々な国の背景をもって生まれた桜本の子どもたちは、レイシストの正体をこう見破っている。「差別をする人たちは、幸せではないんじゃないの」。

 だから発信する。「差別をやめてともに生きよう」。売り言葉に買い言葉ではない。ここには、人間らしい心根がある。(C)

(2016.5.11 民団新聞)
 
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