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<布帳馬車>記者生活20年 私の財産になった

 民団新聞の記者生活で忘れられないのが阪神淡路大震災。

 交通網が遮断され、奈良から大阪天保山に赴き、神戸ハーバーランドに出た。そこからは徒歩だった。家屋が崩壊し、焼けこげた匂いがする神戸市長田区。当時、在日韓国人の新聞社が8社ほどあった。記者仲間がみな一緒になって行動した。道路が寸断されているところは、男性記者たちの誘導で歩いた。神戸市役所前ではいまは亡き河島英五が被災者を励ますコンサートもやっていた。少し見ただけで船の時間に合わせて神戸ハーバーランドに急いだ。

 韓国の旧正月行事を初めてまじかに見たのは金剛学園の「民俗の日―ソルナル」だ。1年から6年生のオリニたちが兄弟となって、親役の校長や理事長、交流校の日本の学校の校長らを前に挨拶した。私はもしや韓国で旧正月を迎えたのではと錯覚したほど。韓国の正月の歌を、遊びに来た日本の子どもたちも一緒になって歌っている。ここは日本。双方の子どもたちを通して国際交流の原点を見る思いだった。

 京都国際学園が一条校に認定された日、府庁の現場に駆けつけて取材できたことも懐かしい。野球部が高野連に加盟したのは、一条校認可前の京都韓国学校当時のことだった。試合の組み合わせで一番くじを引いたのが当時の主将、李良剛君だった。韓国語を盛り込んだ宣誓は日本全国の在日韓国人に夢を与えた。李君は韓国に語学留学し、現在は日本サムスンに勤務している。社会でもまた、若者たちに夢を与えてもらいたい。

 民団新聞における20年間の記者生活。私にとって無駄なものはなに一つなかった。多くの出会いがいまなお、かけがえのない財産となっている。(Y)

(2014.2.12 民団新聞)
 

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