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<布帳馬車>オモニの訓えこそパワーの源泉

 グローバル化の時代。地球は狭くなる一方で、国や民族を超えて交流する機会は加速度的に増えている。そういう場で流暢に外国語を話す人を見るにつけ、羨望の眼差しを向けるばかりだ。

 語学の達人といえば、朴槿恵大統領の才能には驚嘆させられる。大統領就任後、公式訪問した米国議会での演説は、「大学卒業者レベル」との高い評価を得た。彼女の自叙伝などによると、英語のほか、フランス語、スペイン語、中国語を話せる。中国訪問の際も、請われるままに中国語の一端を披露し、中国人たちのハートをつかんだ。最近の欧州でもそうだ。

 朴大統領は、母親の陸英修氏が亡くなった70年代、たまたま鄭トリオのインタビュー記事を目にした。世界的に知られる鄭トリオは、チェリストの明和、バイオリニストの京和、ピアニストかつ指揮者の明勲の姉弟を指す。オモニが一流の音楽家にさせようと、ニューヨークの狭いアパートで娘と一緒に添い寝した話は有名だ。

 その姉弟が音楽家として成功した感想を聞かれ、そろって「オモニの夢が叶ってうれしい」と語った。

 その言葉に朴大統領は、「はたしてオモニは自分に対して何を願っていたのだろうか」と振り返りながら、「外国語を身につけてほしい」としばしば口にしていたことを思い出した。それを契機に、語学の学習に熱心に取り組み、数カ国語を話せるまでになったという。

 母親の献身的な愛情は世界共通のものだが、韓国人の場合、特別なものを感じさせる。ひときわ家族思いのオモニの訓(おし)えこそ、子どもにパワーをつけさせる良薬にちがいない。

(Q)

(2013.12.11 民団新聞)
 

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