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<布帳馬車>LOVE KOREA
 一般的にはあまり知られていないだろうが、サザンオールスターズに「LOVE KOREA」という曲がある。クレジットを見ると、桑田佳祐作詞・作曲、95年7月17日発売とある。02年の韓日共催W杯よりも7年前、韓流が日本に溢れた04年からは9年も前になる。「先見の明」を感じずにはいられない。

 歌詞にはオモニ、アボジの単語に始まり、「アンニョンハセヨ」「クェンチャナヨ」のフレーズもある。キョッポ(僑胞)兄ちゃんという言葉があるのには、正直驚いた。在日との人間関係がなければ、なかなか浮かばないはずだからだ。そのためか、この曲がリリースされた頃、「桑田=在日説」が流れたという。

 茅ヶ崎市にある桑田氏の母校の中学校で、毎年9月のある土曜日に「コミュニティ・サタデー」というプログラムが開催される。地域の大人たちの技を子どもたちに教えるもので、30近くのカリキュラムの中から子どもたちが選択し、2時間「課外授業」を受ける。湘南という土地柄を反映し、サーフィン教室や、最近人気が復調したラグビー教室も取り入れている。私が受け持っているのが「韓国理解」だ。

 子どもたちの大先輩に当たる桑田氏作の「LOVE KOREA」を聴かせた後に、ハングルの読み方を教える。子どもたちの柔軟な頭は、30分もあれば理解する。あとの1時間はチャンゴ体験だ。初めての韓国打楽器も、今どきのリズム感ある子どもたちはすぐに体得する。

 これまで10年以上の取り組みで、ハングルとチャンゴを体感した子どもは200人を超えた。隣国を身近に感じてほしい。在日を理解してほしい。その一心が多文化共生の原点だ。

(C)

(2016.9.28 民団新聞)
 
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