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11月11日オープン

街かどデイハウス「ふれあいの里・ムグンファ」



広く地域社会に開放
民団大阪八尾支部会館を全面改装

 【大阪】街かどデイハウスを開所するために必要な支部会館内の全面改装を終えた民団大阪・八尾支部(任龍鶴支団長)は、11月11日から「ふれあいの里・ムグンファ」としてオープンする。ここでは地域共生の一環として在日同胞に限らず、日本人のお年寄りにも開放していく。

「ふれあいの里・ムグンファ」は2階建て支部会館の1階を利用する。玄関をスロープ仕立てにしたため、車いすでも便利。中に入っても、室内を仕切る壁を取り壊してあるので、移動がスムースだ。中の小会議室は畳敷きに変わった。お年寄りがゆっくりくつろげるお茶の間サロンの雰囲気を演出している。

 常駐スタッフは金煕玉組織課長をはじめとする民団職員3人。金組織課長は来月11日のオープンまでにはホームヘルパー2級の資格を取得できる見込み。

 お年よりのための昼食の世話は姜春子宣伝課長が担当、婦人会八尾支部(権孝任会長)が補助する。このほか青年会も運営に携わる方針。

 25日には婦人会役員が中心となり実際にご飯、スープ、キムチ、ナムルなどを試作、この日視察に訪れた八尾市役所の職員に披露した。権会長は「1世も独りの食事ではつい適当なもので済ませがち。ここでは料理も工夫して、楽しくおいしく召し上がっていただけるようにしたい」と説明した。

 同支部の団員は2千世帯8千人。このうち街かどデイハウスの対象となる65歳以上の団員は584人を数える。案内状を出したところ翌日には82歳のハルモニから早速申し込みがあったという。

 開所は土・日を除く毎日午前10時から午後4時まで。定員は20人ほどを予定している。費用は500円。

 同支部の任支団長ら役員は「2年前からの懸案がようやく実現することになった。お年寄りが家に閉じこもらないでここに集まり、おしゃべりしながら楽しいひとときを過ごしてもらえたら」と話している。

(2002.10.30 民団新聞)



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