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北韓「核放棄」応じず

第8回南北長官級会談「対話で解決」合意



 【ソウル】19日から22日までの予定で平壌で開始された第8回南北長官(閣僚)級会談は、23日未明、北韓の核開発問題と関連し「『6・15共同宣言』の精神にそって、韓半島の平和と安全を保障するため共同で努力し、核問題をはじめとするすべての問題を対話で解決するよう積極的に協力する」という内容を盛り込んだ8項目の共同報道文を発表し終了した。

 韓国側は、北韓が今月初めの米特使の平壌訪問時に核開発計画推進事実を認めたことから、今回の会談では@韓半島非核化共同宣言、「米朝ジュネーブ枠組み合意」(94年)など韓国や国際社会と結んだあらゆる義務を誠実に履行するA関連諸国や国際社会と即刻対話して納得できる措置を取ることなど要求した。だが、北韓側は核開発計画の即時放棄はもとより、核査察の受け入れや「米朝枠組み合意」の順守も明言しなかった。

 共同報道文では、東海線鉄道と京義線鉄道について、それぞれ北韓の金剛山地域と開城工業団地への連結を優先推進するとし、開城工業団地は12月中に着工、同団地建設後に開城に韓国側の事務所を設置することにした。また、双方民間船舶の相手側の領海通過など海運協力合意書の採択に向けた実務協議会の11月開催、鉄道・道路の連結時期に合わせての通行合意書の採択、北韓の漁場に対する漁業協力に合意した。

 離散家族面会所の金剛山への早期建設、「6・25」韓国戦争中の行方不明者(韓国軍未帰還捕虜や民間人)の生死及び住所の確認事業推進なども盛り込まれた。次回第9回長官級会談は来年1月中旬ソウルで開催する。

(2002.10.30 民団新聞)



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