民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
伝統継承の真髄披露

12年ぶりに同じ舞台で



舞踊家・李梅芳さん
カヤグム秦者・池成子さん

カヤグムで親子共演

 舞踊家で韓国人間国宝の李梅芳さんと在日同胞カヤグム奏者・池成子さんによる公演が11月3、4の両日、東京の青山スパイラルホールで開かれる。

 李さんは韓国舞踊には希少な女形として、李梅芳流という独自のスタイルを形成し、伝統を継承しながら多くの作品を生みだしてきた。現存する舞踊家の中で唯一、「サルプリ舞」「僧舞(スンム)」の2曲に重要無形文化財の指定を受けている。

 池さんは成錦鳶カラクカヤグム散調首席継承者で、成錦鳶カラク保存会代表。現在はソウルに在住し、韓国全北大学校、ソウル芸術専門大学校国楽科講師を務める。

 2人の共演は、90年に東京で開催された池成子伽?琴研究所の発表会以来になる。当日はサルプリ舞、僧舞をはじめ、池さんの娘で昨年、成錦鳶カラクの継承者に認定された金貴子さんとの親子共演による「成錦鳶カラクカヤグム散調」合奏なども楽しめる。

 3日、4日開演1時、前売り4500円、当日5000円。

 また、6、7の両日、青山スパイラルガーデンで開催される新作声明―四箇法要「存亡の秋」公演に李さんと池さんが出演する。

 日本の音楽の源流といわれる「聲明」。今年9回目を迎える同公演では、聲明の普及と発展を目指して、宗派を超えて結成された聲明4人の会と、真言宗、天台宗の僧侶が、聲明法儀の日本最古の「四箇法要」の形式を踏まえた新作を披露する。

 6日、7日は開演20時半、前売り4500円、当日5000円。

 いずれの公演に関する問い合わせおよびチケットは、スパイラル(03-3498-1171)、魁文舎〔KAIBUNSHA〕(03-3643-4960)。

(2002.10.30 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ