掲載日 : [19-09-18] 照会数 : 11535
旧荒金鉱山で儒教式祭祀 民団鳥取
[ 鳥取大地震による事故で亡くなった65人の犠牲者を祀る供養塔 ]
【鳥取】民団鳥取本部(黄龍也団長)は10日、同胞と日本人の犠牲者65人を祭る岩見町荒金地区旧鉱山供養塔前で儒教式祭祀(慰霊祭)を執り行った。65人は1943年、鳥取大地震で旧岩美鉱山の土砂堆積場の堤防が決壊し、鉱泥にのみ込まれた。
祭主を務めた黄団長は「過去をしっかり見つめ、韓日両国、東アジアの友好と平和のため一層の努力が求められている」とした祭文を奉読した。この祭文には、韓日の険悪ムードを民間レベルの友好交流でなんとか踏ん張ろうというメッセージが込められている。
来賓を代表して駐神戸総領事館の朴起準総領事、岩美町長代理、広谷なおき県議(自民党)など5人があいさつ。最後に同本部の薛幸夫常任顧問が謝辞のなかで未だ土中に埋まったままの犠牲者に触れ「いつ祖国に帰してあげたい。次世代に引き継げるよう(慰霊祭を)続けていく」と決意した。
同本部は慰霊祭終了後、参加者すべてに韓国餅を配り、労をねぎらった。