掲載日 : [19-05-09] 照会数 : 12976
日本人所有の百済金銅観音像、中国に搬出…中国で販売される懸念
[ 昨年7月に東京都内のホテルでマスコミに公開された百済金銅観音菩薩立像。 ]
7世紀始めに百済の職人が作った仏像で約90年ぶりに所在が確認された百済金銅観音菩薩立像が中国に搬出されていた事実が明らかになった。
韓国日刊紙イーデイリーが7日に報じたところによると。韓国文化財庁関係者は「百済金銅観音像が展示のため中国・上海に搬出されたことがわかり現地専門家らを通じて確認している。還収過程に新たな変数として作用しないか鋭意注視している」と話した。
百済金銅観音像の今回の中国搬出は上海博物館常設展への出品が目的という。しかし韓国の文化財関連学界などでは韓国を排除して中国と日本が主導して仏像を公開することに懸念を示している。百済金銅観音像は現在まで一度も展示場に置かれたことはないが、中国で初めての展示後に中国内で仏像が買い取られる可能性があるためだ。
百済金銅観音菩薩立像は、1907年に忠清南道扶余(チュンチョンナムド・プヨ)から出土した後、日本に搬出されたが昨年7月、東京都内のホテルでマスコミに公開された。昨年韓国文化財庁は日本人所蔵者と接触し百済金銅観音像還収を推進した。しかし所蔵者が約150億ウォンを提示し、文化財庁は42億ウォン以上を支払うのは無理だと判断し交渉が決裂した。