掲載日 : [22-05-06] 照会数 : 7023
新政府の初代駐日大使に日本通の尹徳敏氏有力
韓日関係改善に期待
韓日関係の改善を推進する尹錫悦新政府の初代駐日大使に尹徳敏・元国立外交院長(62)が有力視されている。就任すれば、悪化した韓日関係の改善へ向けた手腕が期待されそうだ。
尹氏は韓日関係と北韓問題など外交安保分野を研究してきた学者で、朴槿恵政府当時、次官級の国立外交院院長を務めた。また、国立外交院の前身である外交安保研究院で約20年間教授として在職した。
尹次期大統領の大統領選挙陣営独自のシンクタンクとも言える政策諮問団に参加し、外交安保公約の樹立にも関与した。
特に日本問題を深く研究してきた尹氏は4月24日から28日まで、尹次期大統領の韓日政策協議代表団の一員として日本を訪問した。外交安保研究院教授だった08年にも、李明博次期大統領の日本特使団に含まれていた。
尹錫烈政府の初代駐日大使は、日本現地の関係者と接触し、尹次期大統領の韓日関係復元構想を実現する主要チャンネルの役割を果たすものとみられる。
特に韓日関係改善の雰囲気の中で、日本が韓国に与える戦略的重要性が大きくなれば、駐日韓国大使の歩幅も広がる見通しだ。
韓日関係が悪化した中で赴任した姜昌一駐日韓国大使は、日本の外相と首相に会えないなど、現地での活動が大きく萎縮したという評価を受けた。
ただ、大使派遣のためには、まず駐在国にアグレマン(駐在国任命同意)を申請する手続きを経る必要があり、新政府が公式発足後に進められる見通しだ。
尹氏はソラボル高等学校卒業後、韓国外国語大学、米ウィスコンシン大学を経て、1991年に慶應義塾大学大学院で政治学博士号取得するなど、日本留学経験がある。2002年~03年には慶応大学客員教授も経ている。