掲載日 : [21-11-26] 照会数 : 8161
地方から韓国文化発信…民団栃木と沖縄が「Kフェスタ」
[ 初開催ながら人気を呼んだ民団栃木の「韓流フェスタ」 ]
[ 今年7回目となる民団沖縄の「コリアンフェスティバル」 ]
民団栃木「韓流フェスタ」初開催
【栃木】宇都宮市内では初となる「とちぎ韓流フェスティバル2021」が20日、市中心街のイベント広場「オリオンスクエア」で開催された。民団栃木本部(陳賢徳団長)が主催した。
同本部は「日光けっこうフェスティバル」(日光市主催)にあわせて毎年、マダンを実施してきた。しかし、フェスティバルが昨年に続き今年も中止に追い込まれたため、10月になって急きょ、「韓流フェスタ」を企画。民団と婦人会の各執行部を中心に実行委員会(禹春彦委員長)を構成した。
プログラムは食と音楽文化の交流で構成。キムチづくり講座とK‐POPステージのほか、韓流トークを題材とした漫才、チアパフォーマンスなど多彩。会場には韓国料理のほか、台湾、ベトナム、インドの多国籍料理や地元のB級グルメの屋台も出店した。
キムチづくりは10人の枠を設けて2回実施。いずれも応募者が定員を上回った。聞くと、キムチ漬けは全員初めてという。試食すると「辛くなくておいしい。甘さもある」と楽しんでいた。講師は宇都宮市内で韓国食材と焼肉の店を経営する崔二順さん(婦人会栃木本部文化部長)が担当した。
K‐POP公演には「GMOST」の韓国人アーティストMELOがゲスト出演し、ソロ・ダンスステージを繰り広げた。
陳団長は「大都市だけでなく、地方からも韓国文化を発信していこうと考えた。準備期間が短く実験的な内容になったが、大人から子どもまで楽しんでくれた。こうした活動を通して4、5世の次世代が日本社会で活躍できる舞台の下地をしっかりつくっていくことが現役世代の役割」と語った。来年も開催する方針。
民団沖縄 幅広い世代にアピール
【沖縄】韓国と沖縄との民間交流を深めようと、民団沖縄本部(南成珍団長)は14日、那覇市牧志公園で今年7回目となる「コリアンフェスティバル」を開催した。コロナ禍が落ち着いて久しぶりの韓流イベントとあって、訪韓を待ち望む市民でにぎわった。
広場では県内5つのダンスチームが切れのいいK‐POPとダンスを披露。「ラジーエンターティメントスクール」からは生徒30人が出演した。
県内ではK‐POPや韓流ドラマを親子で楽しむ世代が増えている。12歳の子どもと来場した與那覇さん(沖縄市)は「久しぶりのお祭りで子どもがとっても楽しんでいます。私たち親子でBTSのファンなんですよ」と楽しそうに笑っていた。
食文化を紹介する屋台には今年、「チーズタッカルビ」が新メニューとして加わり、行列ができていた。購入を待っていたある主婦は「韓国のお店やスーパーなどで材料を買って作ってみたけれど、うまくできなかった」という。作り方を教わりたいと韓国人スタッフに声をかけ、調理の様子を写真に撮っていた。
韓服の着付けコーナーにも人だかりができた。スタッフが混雑を避けようと、急きょ予約制に変えたほど。
同本部は「SDGs(持続可能な開発目標)運動」の一環として地域清掃活動や余ってる食料や食品、ベルマークの回収、パネル展示なども行った。