民族教育を担って 多様なカリキュラム
世界に羽ばたく人材を育てる
東京韓国学校理事長 呉公太
1954年開校当時わずか26人でスタートした本校は、今や1400人の児童、生徒が通うマンモス学舎となり、世界35の民族学校の中でも模範的な学校へと成長してきました。また、卒業生の進路はグローバル時代にあわせ、非常に多様化してきています。
韓国は言うに及ばず日本、米国、英国の大学など、世界に羽ばたいています。
昨年、米国上院議員選挙において、本校出身者が見事当選を果たしました。実に誇らしい出来事でした。本校は今後もグローバル時代の主役を、そして、自らの努力で道を開いていく人材を輩出できる学校へと躍進してまいります。
今年もまた韓国人として韓国についての勉強をしたいすべての皆さんに機会を提供するため、待機生問題を解決すべく理事会、学校、民団、韓国政府が一丸となって努力していきます。
初の甲子園出場、夢実現が間近に
京都国際学園理事長 李隆男
新年おめでとうございます。コロナが収まり一日も早く通常の生活に戻れることを祈ります。
本校では生徒の進路希望に応じた分別授業が多くなって、いよいよ教室が足りなくなり、2022年春の完成を目指し、通常教室6室、語学教室2室の新校舎の建設計画に入り、最終設計を迎えております。
基本設計の段階では先生方の意見を十分に取り入れました。語学教室2室などはその意見に基づいたものです。国際学園の特色であるウリマルと英会話にカを入れるための教室です。
また、昨年秋の近畿大会において本校の野球部がベスト4に入り、今月29日に行われる春の選抜高等学校野球大会出場校選考委員会で選ばれる確率が高く、甲子園出場という創部以来の夢の実現に近づきました。その折には同胞の皆様と一緒に喜びたいと思います。合わせて絶大なるご声援をお願い致します。
教育の質を高め多様な学びの場
白頭学院理事長 高敬弼
昨年はコロナ禍による逆風に見舞われましたが、9月に当面の目標であった生徒数500人を達成することができました。民団をはじめ応援してくださった皆様方に心より御礼申し上げます。
本校は逆風の中、いち早く、リモート授業の体制を整えました。学校行事やクラブ活動が制約を受ける中で、体育祭や文化祭が実行できたのは、生徒にとっても大きな喜びとなったようです。
京都大学大学院・建国連携プロジェクトとして京都大学大学院生による「出前授業」が建国小・中・高等学校で行われたことは、生徒だけでなく教職員にとっても、深く学ぶ契機になったようです。通常の教育課程の授業と一味違う、大学院生の授業は新鮮でした。この出前授業から子どもたちは多くの新しい気づきを得ました。
また、高校生徒会有志が呼びかけた、「朝鮮通信使の足跡をたどる」フィールドワークは幼・小・中学生も参加する大イベントとなり、韓国と日本の「絆」を学びました。各地を訪ね、その地の人と交流し主体的な学びの場になったようです。
新年度の本校はアフターコロナ時代を見据えてITC教育の発展と定着に努め、学校情報を幅広く伝えるために、ホームページをはじめ、SNS(FACEBOOK、LINE)を通しての広報を充実させます。
校名を変更して国際化へ前進
金剛学園理事長 崔 潤
私が金剛学園の理事長に就任して、はや1年が経ちました。
在日という「マイノリティの強みを活かして、原点に返る」という先駆者達の教育理念を継承しながら、在日社会の皆様に広く支持される新たな学校づくりに取り組んでいく強い意志のもと、今年4月から本学園は、法人名をそのままに、校名を「大阪金剛(コリアン)インターナショナル小中高等学校」とし、韓国語能力試験6級、英検1級を取得できる真のインターナショナルスクールとして新たな出発をいたします。
教育面では、韓国語や英語、数学に「無学年式カリキュラム」を導入し、学年に関係なく生徒の学力に応じた学習を可能にします。また、昨年からの「7つの習慣」プログラムのもと、自ら考え、行動する主体性を持った人材を育成しています。
こうした他にない独自の教育を今後も積極的に行なってまいりますので、本校の更なる飛躍にご期待下さい。
(2021.01.01 民団新聞)