掲載日 : [23-03-16] 照会数 : 6269
【大統領訪日】韓日関係は在日にとっては死活問題
[ 尹徳敏駐日大使のお迎えで公式日程スタート ]
[ 在日同胞の歓迎に謝辞を述べる尹大統領 ]
[ 呂健二中央団長から薩摩焼の花瓶が尹大統領に贈られた ]
韓日関係発展に向けて積極的に役割を果たすよう呼び掛け
尹錫悦大統領は16日午前、金建希女史とともに来日した。尹大統領の訪日は昨年5月の就任後初めてで、1泊2日の訪問で「在日同胞午餐懇談会」を皮切りに公式日程に入った。 尹大統領は就任後、民団幹部ら在日同胞リーダーと懇談するのは初めて。
民団幹部らをはじめとする在日同胞たちが招かれ都内のホテルで開催された単独の同胞懇談会は11年ぶりだ。
東京韓国学校生徒らと手をつないで入場した尹大統領夫妻は、在日同胞約120人が参加した同胞懇談会に出席、あいさつし、在日同胞の歓迎に謝辞を述べた。
尹大統領は「東京に来て皆さんにお会いできて感極まる嬉しさに、胸がいっぱいだ」とし、金大中元大統領・小渕首相のー21世紀に向けた新たな日韓パートナーシップー韓日共同宣言にふれ、「解放後1965年韓日国交正常化以後、両国政府と企業、学術、文化分野で旺盛な往来がなされてきた。ところが、ここ数年間、政府当局間の関係が冷え込み、経済交流が減り、文化·国民間の交流も減った」と述べた。
「日本国民は最も行きたい国として韓国をあげている上、韓国国民は新型コロナウイルス感染症の流行前2018年には758万人が日本を訪れ、2019年にも500万人以上が来日した」と強調した。
また、「両国国民が相手国を好きになれば文化に関心を持つが、責任ある政治家なら両国問題を国内政治に利用してはならないと思う。 民主国家で国民に対する道理ではない」と言及した。
「韓日関係が関係回復には相互意見が対立する時もあるだろう。しかし交流まで断絶するのは正しくない」と述べた。
大統領はまた「政府と企業が激しく競争しても未来世代と文化·学術は常に強固な交流基盤を持たなければならない」としながら、交流再開はあまりにも当然な決定。両国関係改善、正常化の理由には同胞の皆さんのためだ。」強調した。
「韓日関係が冷え切ると、もっとも大変な思いをするのは同胞たちだ。 政府の代表として同胞の皆様にお詫びする」と述べ、「今後、大胆な気持ちで韓日関係を導いていきたい」と付け加えた。」
呂健二中央本部団長は歓迎辞で「やっと、暖かい春が迎えたような思い」だとし「韓日関係は私たちの死活問題です。韓国内で反日の声を上げれば、その石は私たち在日同胞に飛んできます。今後、在日同胞にヘイトスピーチやヘイトクライムが起こらないよう、韓日の友好関係をよく維持して頂きたい」と韓日関係改善の必要性を述べながら、安全保障問題、経済問題等、尹大統領の韓日関係改善策や経済協力活性化方針を強く支持した。
会場には薩摩焼の第15代の沈寿官さん、柔道の許ミミ選手、留学生連合会朴宰賢会長のほかこころの家族の尹基さんらも出席した。
懇談会では、同胞を代表し呂健二民団中央団長から第15代沈寿官さんが制作した薩摩焼の花瓶が尹大統領に贈呈された。