掲載日 : [20-11-26] 照会数 : 9798
夢実現へまっしぐら…学生会KSJで10年後語る…約1年ぶり全国イベント
[ 国籍、帰化、結婚、名前などについて話しあう ]
在日本大韓民国学生会(郭玹瑀会長)は22日、東京都内のホテルで「コリアン・スチューデント・ジャンボリー(KSJ)2020」(民団中央本部主催)を開催した。学生会は新型コロナウイルスの影響で昨年冬はKSJWの開催を見送っていただけに、これがほぼ1年ぶりの全国イベントとなった。3月に発足した新執行部が主管した。
郭会長は新型コロナウイルスの感染者が増え続けるなか、全国行事ができるかどうか最後まで悩んだという。例年ならば3泊4日の日程で組むが、今回は主催である民団中央本部文教局からのアドバイスを受け、最短1日限りの開催とした。その代わり「参加型」とし中身の濃いものになった。
午前中は参加者30人が4班に分かれ、各種クイズとゲームによるレクリェーションで交流した。班別対抗戦とあって、正解するたびに笑顔と歓声が弾け、喜びを共有しあった。結果は1位の3班から4位の4班までわずか8点差の大接戦となった。
午後は京都国際学園の前身である京都韓国学園で野球部主将を務めた李良剛さん(35)が「KSJ2020」のメーンテーマ「自分の世界観と同胞の展望~10年後の未来に向けてできること」と題して基調講演。①自己の確立②未来の自分の創造③同胞社会の未来を描くの3点を呼びかけた。これを受けて国籍、帰化、結婚、名前について各グループでディスカッションを行った。
兪紗耶さん(中央本部副会長、目白大学)は「みんなが積極的に取り組める参加型の勉強会にしようと企画した。目的は果たせた」という。郭会長(早稲田大学)も「中身の濃いKSJになった」と満足そう。参加者については「30人というのは平時であれば物足りないが、新型コロナウイルスが猛威を振るうこの情勢では多いほうと思う」と胸を張った。
金佳恋さん(中央本部総務部長、横浜国大)はこれが初めてのKSJ参加。「自分を見つめなおすいい機会になった」と1日を振り返った。目標であるパイロットという夢の実現に向けて「もっと頑張ろうと思った。負けずに突き進んでいくんだという自信をつかんだ」と話した。
許慎さん(大阪本部会長、大阪府立大学)は「自分のルーツに関して考えるディスカッションは学ぶことが多かった」と感想を語った。
開会式には民団中央本部から鄭夢周副団長と徐順子文教局長らが激励に駆け付けた。
(2020.11.25 民団新聞)