掲載日 : [22-09-13] 照会数 : 5557
新大久保コリアンタウン店舗数 過去最多の634に
店舗数 過去最多の634に 新宿韓国商人連実態調査
日本にいながら韓国情緒を味わえる東京・新宿の人気観光スポット「新大久保コリアンタウン」が新型コロナの流行にもかかわらず活気を見せている。一般社団法人新宿韓国商人連合会(金奎煥会長、金日理事長)がこのほど実施した2022年度実態調査で明らかになった。
調査対象は大久保通りと職安通りの間のエリア。同エリアを10の区域に分け、5人の委託調査員が5月から7月までの3カ月間かけて区域別に事業体の写真、建物名、住所、電話番号、店名、代表者の国籍と業種を調べた。
結果報告によれば全体の店舗数は634。これは第2次韓流ブームで新大久保コリアンタウンの絶頂期とされる13年調査時点の628店舗を上回った。
内訳は飲食店が56%と半数を占める。新たな業態として注目されているのが24時間営業のポチャ(屋台風韓国店舗)やカフェ・デザート店など。本場韓国で人気のあるフランチャイズ店舗の進出も目立つ。全体として韓国料理のジャンルが多様化しているのが特徴だ。美容やエステ、韓国コスメの増加も著しい。
新大久保コリアンタウンの代表的な最寄り駅となるJR新大久保の1日乗降人員はなだらかに上昇しており、19年時点で1日、10万2876人を数える。副都心線と大江戸線の東新宿駅の乗降客を加えた純粋な訪問観光客数は年間900万人以上と推定されている。
「新大久保コリアンタウン」は韓国のTVドラマ「冬のソナタ」や02年サッカーワールドカップ韓日共同開催を機に一躍関心を集めるようになった。その後の約10年は「少女時代」や「KARA」などのK‐POPが韓流ブームをけん引してきた。
しかし、ヘイトスピーチの標的にされてから同地域での韓国関連店舗の売上に影響し、13年には客足が全盛期の2分の1にまで減少。店舗数は17年当時で396店舗だった。