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世界の多様な映像作品の中から、選りすぐりのシングル・チャンネルを上映するプログラム「MAMスクリーン022:イキバウィクルル」(六本木クロッシング2025展同時開催小プログラム)が東京・森美術館で上映中。在日同胞3世の趙純恵(森美術館アソシエイト・キュレーター)が企画した。
イキバウィクルルは、アーティストのチョ・ジウン、コ・ギョルによる「ビジュアル・リサーチ・バンド」(21年にソウルで結成)。
「イキバウィ」は韓国語で「苔が生えた岩」を意味し、「クルル」は自然界の生物が転がる様子を表す擬音語で、アーティスト名はこの二つの言葉を組み合わせた造語。
イキバウィクルルは、空気と地面の境界線に生息し、周囲に適応しながら様々な境界線に沿って拡張する「苔」の在りようを表現活動のヒントにしてきた。さらに活動初期から、環境の一部として自生しながら境界を力強く広げていく熱帯地域の植物や海草に注目し、そこから見える人間社会や歴史との関係性を探究してきた。視覚的な作品のみならず、音楽性を重視しながら、主にアジア地域の農民や海女、学者など、様々な立場の人々とコラボレーションを行っている。
同展では、済州島の海女合唱団とコラボレーションした代表作《海草の物語》(22年)を中心に、最新作を含む作品を紹介することで、イキバウィクルルの活動の軌跡に迫っている。同展は3月29日まで。上映は午後6~10時で上映時間は5作品で約22分。問い合わせは☎050・5541・8600。