掲載日 : [20-09-16] 照会数 : 10230
在外同胞財団イベント 韓国内で相次ぎ中止…コロナ禍で
[ 昨年の世界韓人会長大会 ]
世界各国に住む在外同胞が民族的な連帯感を維持しながら居住国でその社会の模範的な構成員として生きていけるよう支援している在外同胞財団(韓佑成理事長)が主催する、韓国国内で予定していたイベントが新型コロナウイルス感染拡大の影響で相次いで中止となっている。
◆世界韓商大会
10月28日から30日にかけ、釜山で開催される予定だった「第19回世界韓商大会」(在外同胞財団主催)もそのひとつ。
開催に関して先月10日に「世界韓商大会第37回運営委員会」を開き、新型コロナウイルスの懸念が続いていることと感染の再拡大、それに伴う参加者の安全問題、出入国時の隔離措置継続などを踏まえ、大会の中止を決定した。
世界韓商大会は、在外同胞財団が2002年の第1回大会以来、毎年、韓国国内の地方自治体とタイアップして継続開催してきた。各国の同胞商工人団体と国内のビジネスマンら4000人規模が参加するビジネスネットワークイベントで中止となるのは初めてだ。
日本からも在日韓商を中心に毎年200人規模で参加している。
◆次世代イベント
夏に予定していた次世代対象のイベントも中止が余儀なくされている。
まず、ソウルと地方で夏休み期間である7~8月に中・高・大学生それぞれのコースで500人ずつ、あわせて1500人規模で6泊7日の日程で予定していた母国研修が新型コロナウイルスの全世界拡散に伴い、参加青少年の生命と安全を考慮して6月初旬に中止を決定した。
小学生と保護者同伴で8月5日から14日まで9泊10日の日程で済州道で開催するはずだった「2020次世代同胞韓国語集中キャンプ」も同様に中止とした。
◆韓国語指導者研修
また、7月6日から7泊8日で350人規模で予定していた「2020年ハングル学校教師・校長招請研修」と在外同胞次世代のネットワーク構築と母国と同胞社会の発展に貢献する地域別の主要人材の発掘を目的とし、9月14日から4泊5日間の日程で予定したいた「第23回世界韓人次世代大会」も中止とした。
いずれも感染拡大防止のほか、韓国国内への入国制限や居住国への帰国後14日間の隔離など、出入国制限措置の継続を考慮して決定した。
◆世界韓人会長大会
世界韓人の日(10月5日)を前後して開催している世界韓人会長大会もこの間、財団が主宰のもと、数度にわたってリモート運営委員会などを持ち各国運営委員との協議を重ねた。12月に延期し、オンラインとオフラインのハイブリッド会議を検討しているが、開催の有無は不透明だ。