
「Tokyo Contemporary Art Award 2024―2026 受賞記念展『湿地』」(主催:東京都、トーキョーアーツアンドスペース/東京都現代美術館=公益財団法人東京都歴史文化財団)が、東京都現代美術館企画展示室3階で開催中。
呉夏枝と梅田哲也は近年、「海路」や「水路」など、水にまつわる考察を作品の重要な要素に取り入れている。
仮想の島々をめぐるように個人の歴史や物語をつなぐことで、鑑賞者の記憶に働きかける呉のプロジェクト「grandmother island project」を中心とした作品構成と、パフォーマンスやツアーなどによって物事の構造を可視化してきた梅田が展示空間に創出する新たな導線が、水と陸地の境目である湿地のように、時に反転しながら緩やかに重なり合う。
呉夏枝は1976年大阪府生まれの在日韓国人3世。呉は「近年取り組んでいるのは記憶の継承と、それをめぐる『場』をつくること。今回の展示では、これまで制作してきた作品群に加え、海女をめぐる対馬や済州島でのリサーチやインタビューをもとに生まれた新作を発表した」と話す。3月29日まで。入場無料。www.tokyocontemporaryartaward.jp